現代人の食生活の問題点
戦後、日本の食生活は豊かになり、3大栄養素が不足することはあり得なくなりました。
その一方で加工食品が増えてきました。
加工食品は細胞に欠かせないビタミンやミネラルが抜かれています。
なぜだかわかりますか?
ビタミンやミネラルはとてもまずい味をしているからです。
加工食品を多くとるようになった現代人は完全なビタミン・ミネラル不足です。
これでは、細胞が元気になるはずがありません。
しかも、我々はストレス社会に生きている。
これも細胞を元気にさせません。
私たちはストレスを受けると、脳からアドレナリンが出てイライラしてきます。
そんなとき、チョコレートやケーキなど甘いものを食べたくなりませんか。
イライラは交感神経が興奮している状態です。
それを鎮めるには副交感神経を働かせればいい。
その手っとり早い方法が飲んだり、食べたりすることなのです。
お腹に物が入ると、それを消化する副交感神経が働くので一時的にイライラが鎮まります。
その場合、大きな問題は砂糖を摂ってしまうことです。
砂糖は吸収されやすいので80~100mg/dlの正常値があっという間に200mg/dlくらいまで跳ね上がってしまいます。
200mg/dlは糖尿病と同じですから、体は元の血糖値に戻そうとインスリンを分泌します。
今度はインスリンの分泌量が多くなりすぎて、正常値以下の50~60mg/dlの低血糖状態になってしまう。
そうなると脳は、今まで来ていたブドウ糖が来なくなるので強い不安感に襲われ、パニックに陥ります。
同時に、心臓を早く動かしてブドウ糖を早く脳へ回せ、という指令を発動し動悸を感じるようになります。
一方、低血糖を普通の状態に上げるホルモンは昼間は分泌されず、その代わりにアドレナリンが出ます。
そのためにさらにイライラや不安感が増してしまいます。
イライラ、ニコニコ、強烈な不安感、イライラという悪い循環が起こるわけです。
その時に十分なビタミンB群があればその循環を起こさないで済むのですが、先ほど言ったように、加工食品を多く摂っている現代人はビタミンB群も不足しているので、悪循環はずっと続いてしまいます。
私どものクリニックにはうつや統合失調症などの患者さんが多く受診されますが、100%といっても過言ではないくらい、みなさんビタミンB群が不足しています。