昨年は歴史的な猛暑が続き、熱中症で救急搬送された方が過去最多となりました。
総務省消防庁の調査が行われた2018年5月から9月までに熱中症による救急搬送された方が全国で9万5137人でした。
その中でも7月が最も発生件数が多かったのです!
屋外では汗をかきやすい為こまめな水分補給をしようと気にかけますが、室内では汗をかく事があまりなく喉の渇きも感じにくくなる為、水分摂取量が減る傾向にあります。しかし、人間は汗をかかなくても呼気や皮膚から水分が失われる為汗をかかなくても水分補給をする必要があります。
また、搬送された年齢区分別では高齢者(65歳以上)の方が最も多く、48.1%と約半数を占めています。
高齢になると体温調節機能が低下してしまう事やトイレの回数を気にして水分摂取を控えてしまう事からより熱中症になりやすいのです。
では室内ではどのようにすればよいのでしょうか?
*室内での注意点
①「気温」と「湿度」を気に掛けましょう
熱中症になりやすい条件には、高い気温と湿度があります。
熱がこもり易く湿気があるお風呂場や洗面所、また家の二階などは日中に上がった気温や湿度により熱がこもり易くなります。長時間いる事は避け、熱気や湿気がこもらないように風通しを良くしましょう。
体感での判断ではなく、目でみて判断できるように、湿度計や温度計また熱中症計などを利用しましょう。室内の湿度は60%以下にする事を意識しましょう。
②室内を涼しくしましょう
扇風機やエアコンを活用し、室内を涼しく保ちましょう。「このくらいの暑さなら大丈夫」や「節約の為」など我慢せず、冷房を活用し夏場の冷房の過度な自粛はやめましょう。また使用の際には、エアコンの風が直接当たらないように扇風機を使い空気を循環させましょう。室内の設定温度は28℃以下にしましょう。
③強い日差しを遮る
日差しが直接部屋に入ると室内の温度が高くなります。遮熱カーテンやすだれ、植物などで日差しが直接室内に入るのを防ぎましょう。
④こまめな水分補給
喉が渇いてから水分を補給するのでは遅い場合があります。喉が渇いていなくてもこまめに水分を摂りましょう。またお茶やアルコールには利尿作用があり、水分補給としては適しません。汗と一緒に塩分も流れ出てしまう為、0.1~0.2%の塩分を含んだ水分を摂取しましょう。市販のスポーツ飲料水も有効ですが、糖分が多い為水で薄めて飲みましょう。またキュウリやレタス、スイカなど水分を多く含む食材を日頃の食事で摂り入れると良いでしょう。
暑い夏を乗り切る為に今から出来る工夫
☆快適に過ごせる衣服選び
衣服は通気性の良い綿や麻素材にし、下着類などは通気性&速乾性に優れた素材が良いでしょう。袖や襟元がゆったりした物を選び、風通しが良い物が良いでしょう。肌触りが良い物に変えるだけでも快適に過ごせるでしょう。
☆睡眠環境を整える
睡眠時に人はコップ一杯分の汗をかくと言われています。また体温が高い状態ですと熟睡しづらい為、十分な睡眠が得られず、疲労が残った状態となります。タオル地などの通気性・吸水性が良い寝具を選んだり、適度にエアコンや扇風機を使用し、その際には風が直接当たらない様に気を付けましょう。また就寝前&起床時にはコップ一杯の水を飲み、睡眠時の熱中症を防ぎましょう。日々ぐっすりと眠る事が翌日の熱中症予防に繋がります。
暑さに負けない食材を摂りましょう。
乳幼児や高齢者だけでなく、普段から運動をしない方、体調が優れない方は熱中症になり易い為、日頃から規則正しい食生活や体調を整える事が大切です。夏場は下記の食材を意識して摂りいれるように心がけましょう。
●疲労回復効果があるビタミンB1が豊富な豆腐・味噌・納豆などの大豆製品、玄米やモロヘイヤ
●免疫力を高める抗酸化作用のあるビタミンCが豊富な緑黄色野菜(カラフルな野菜)
●疲れの要因となる乳酸を抑制するクエン酸が豊富な酢・レモン・梅干し
バランスのよい食事を心掛けしっかり睡眠をとり、丈夫な体をつくりましょう!
また自分に不足している栄養素が何かを知ることは、熱中症のみならず病気にかかりにくい体をつくることにつながります。
PRA毛髪検査でチェックしてみることも一つの方法です♪