クリニックニュース

2024.05.10更新

<歯の構造を見れば、自ずと食べるべきものが見えてくる>

歯の構造には3種類あります。

・臼歯………………………穀物や豆類の歯。「臼」のような形の歯は、植物や穀物・魚肉をすりつぶすのに適している。

・門歯(切り歯)………野菜用の歯。薄くて四角い歯は、植物や果実、海藻を噛み切るのに適している。

・犬歯………………………肉食用の歯。尖った三角の歯は、肉を噛みちぎるのに適している。

例えば草食動物の牛は全て臼歯なので穀物しか食べないのに対し、肉食動物のライオンは全て犬歯なので肉しか食しません。歯の構造は動物にとって、その歯に適したも
のを食べるように、元々備わっているのでしょう。
 さて、人間の歯の内訳は
    臼歯 → 20本 (⑤)
    門歯 → 28本 (②)
    犬歯 → 24本 (①)
であり、その対比は5:2:1となります。要は肉や魚を「1」食べるとしたら、その2倍の野菜と5倍の穀物を食すのが理想的な食事のあり方だということになります。
また、日本人は元々農耕民族ですので、欧米人の狩猟民族に比べると腸の長さが長いと言われています。日本人の身体は穀類の炭水化物を消化する機能に大変優れている反面、肉類や乳製品の消化には慣れていないため、取り過ぎると腸内環境が悪くなり、生活習慣病を発症する傾向が挙げられます。消化吸収の良い食材を中心に摂ることによって、大腸の負担も軽くなり、便秘知らずの腸となって、免疫力や基礎代謝力、体温が上がり、健康的な毎日を過ごせるようになります。
                
ナチュラルクリニック代々木では、栄養価の観点から主食は発芽玄米食を推奨しています。玄米を発芽させたものを用いますが、食べにくいようでしたら、白米と混ぜて炊くことをお勧めしています。

 

<理想の食卓は「一汁三菜」の和定食>

「一汁三菜」とは「ご飯」と「汁」と「香の物」に、いくつかの「菜」が添えられるという組み合わせです。米を炊いた「ご飯」。昆布や鰹節などでとっただしを、味噌や塩などで味付けした具入りの「汁」。塩漬けやぬか漬け、粕漬けなどの「香の物」。そして焼き物や煮物や和え物などの「菜」。その4つの要素で構成されます。
現代の和定食の中心である「一汁三菜」に対して、江戸時代は「二汁五菜」がよく登場しましたが、これが昔のおもてなし料理の基本です。
一汁三菜の献立の最大の特長は、汁も香の物も菜も全てご飯を食べるために存在するという点です。
ご飯を白米ではなく、玄米食(発芽玄米や白米と混ぜても良い)にすることで、米自体がもつ栄養価を丸ごと摂取できる利点があります。性別や年齢に応じて、ご飯の量でカロリーを調整するのが和食の基本的な食べ方となります。
数ある日本の調理法の中で、特長的なものとして「生もの」が挙げられます。材料を生のまま切り、皿に盛り付け、調味料と薬味を添えます。刺身といえば魚介類が用いられますが、調味料と薬味の組み合わせも、魚類との相性を考えて工夫されているのが和食です。わさび、しょうが、からしなどの薬味や「つま」「けん」と言われる大根の千切り、大葉、防風、芽蓼、花紫蘇など防菌効果のあるものを添えて、見た目も美しく組み合わせます。普段の食事は「一汁三菜」。これが食養生の基本です。

理想の食事

※ 上記の場合には、焼き魚(右奥)、煮物(左奥)、小松菜のお浸し(中央)の3つの菜で構成される。向かって手前左にご飯を、手前右には汁を、その間に香の物をそれぞれ置くという決まりがある。

ナチュラルクリニック代々木    ※クリニックニュースVol.5 掲載記事

 

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