症例報告

2024.08.23更新

 

年齢:45歳
性別:男
基礎疾患:不安神経症・心身症・鬱病
通院歴:5年
内服薬:エビリファイ
主な症状 :不安感・集中力不足・音に敏感

 

 

来院当初:数年前に統合失調症と診断され、少しの期間入院をしていた。
その後、服薬をしながら仕事をしていたが、体調が悪くなり退職。
日中のだるさが強い為、家で休みながら生活を送っていた。
来院前に、栄養療法の本を読み、食事法を少し実践していたり、
自己流でサプリメントの摂取をしていた。血液検査と毛髪検査を行い、自律神経、エネルギー代謝、内臓機能、血糖値、腸内環境、栄養素の過不足(ビタミンやミネラル、脂質バランス等)のチェックを実施。その結果から、細胞膜栄養療法に則り、細胞膜の強化を図り、消化吸収能力の向上のために、不足している栄養素の補完や、食事の改善指導を行った。

-経過-
・~来院3か月
来院時から、すでに栄養療法の本を読み、食事法を少し実践していたため、基本の食事スタイルは整っていた。
しかし、自己流のため、食事の偏りや本人に必要な栄養素の不足が診られたため、
再度食事指導を行った。併せて、細胞膜の機能維持に必要な脂質、脳機能の活性化に必要なビタミンやミネラルを高含有量で処方。
来院後2か月目で、過敏症にて改善が診られ、音が気にならないようになった。
来院当初、処方されている薬の量が適しておらず、体に反応が出ていたため、本人の体調を診ながら、来院3回目で調整を行った。
来院3か月目からは、昼間のだるさが抜けてきたことで、日中の集中力も改善した。この頃から3回/週ほどデーケアに通い始めた。

・来院6か月~
デーケアに休むことなく通い、体調も落ち着いていた。この頃から、デーケアのスタッフの方からも、ハキハキしていると言われ、デーケアの中でも、勉強会に出席したりやPCなどを使う機会が増えており、本人も再就職の意欲が出始めた。
大きく体調を崩すこともなく、来院前から通っていた心理カウンセリングを受けなくても、精神的に安定していた。
毎日1時間ほどウォーキングをするなど、体力もついてきたこともあり、減薬を行う。
減薬時に予想される症状が起きないよう、前もって脳細胞を構成する栄養素量を通常より多く補完するなどして、予防した。

 

・来院1年~2年
再就職した。出勤は毎日ではないが、体力面、精神面など徐々に慣らしていった。
また、仕事で多忙な時期は、週末ゆっくり過ごす時間を確保するなど、自分の体を把握しストレス解消に努めるなど、バランスを取れるようになってきた。
同僚とのコミュニケーションも慣れてきた。
常に本人が自分の体の状態を把握しながら、困ったことは当院に相談したことで、体調や生活が大きく変化する前に未然に、栄養素を積極的に補完する指導を行ったことが良い結果につながった。
また、来院から1年半ほどで、内服薬を0に断薬した。
「体調や生活面でストレスが多い場合は、サプリメントだけでなく、内服したほうが良いこともある。」と伝えると、
「内服量を0にするのではなく、自分が生活をする上で負担がないように過ごすことを重きに置きたい」と話し、本人が「私はすぐ頑張りすぎてしまう性格があるので、力を程々に抜きながら仕事や日々の生活をすることが大切だと分かりました。自分と上手く付き合っていきたいです。」と、仰っていたのが印象であった。

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投稿者: 医療法人社団一友会

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