症例報告

2024.09.05更新

年齢:20代
性別:女性
基礎疾患:産後うつ・貧血
通院歴:10か月
内服薬:特になし
主な症状 :だるさ・朝起きづらい・イライラ・疲労感


来院当初:
1年前に子供を出産してから、眠れない日が続き、倦怠感、イライラなどを感じるようになった。
疲労感が強く、日中横になることも多くなり、家事が進まないと悩まれて来院された。
産後三か月で月経が再開したが、月経前症候群(PMS)のイライラ感がひどく、家庭生活に影響が出るほどであった。
「完全母乳で育てているため、夜中も睡眠が途切れてしまうことが体調不良の原因かもしれない。」とのことだった。
助産師には「授乳もしているし、月経も再開していて、栄養が不足しやすいから気を付けて」と言われていたため、本人も、「栄養の不足があるかもしれない。」と心配され、自己流で何種類かサプリメントを摂取し始めていた。

血液検査と毛髪検査を実施し、自律神経、エネルギー代謝、内臓機能、血糖値、腸内環境、栄養素の過不足(ビタミンやミネラル、脂質バランス等)のチェックを実施。
その結果から、細胞膜栄養療法に則り、細胞膜の強化を図り、消化吸収能力の向上のために、不足している栄養素の補完や、食事の改善指導を行った。

-経過-
~2か月
採血結果を診ると、本人の心配通り、栄養の不足のほか、隠れ貧血の傾向が診られた。
栄養の摂取のために通院前から飲んでいたホエイプロテインは、お腹の張りやガスが溜まりやすく感じたため、一時中止した。また、他にも通院前から飲んでいた鉄などのサプリメントは検査結果と照らし合わせ、摂取するものを精査した。
食事指導と併せて、腸内の悪玉菌を減らすハーブ、エネルギー代謝の円滑化、精神安定に関わる栄養素の補完を、食事指導と併せてサプリメントでも補った。
間食では甘いものを欲しやすい傾向があったが、2か月で変化があり、起き上がるのも辛く感じていたが、動けるようになってきたとのことであった。
一方で、月経前症候群(PMS)によるイライラは改善してきたが、まだ情緒不安定な時が多かった。

3か月~4か月
途中で起きるが、熟眠感を感じ、朝もすっきり起きれるようになったとのこと。
倦怠感もほとんどなく、体力が戻ってきていると感じていた。また、通院前は台風などの天気の変化によって、体調の悪化を感じることがあったが、今は落ち着いているとのこと。
少し前に感じていた月経前症候群(PMS)によるイライラは、食事をベースとしながら、サプリメントを調整したことで、改善し、気にならなくなったとのこと。
「飛行機を使った旅行も計画ができるほど、精神面、身体面共に元気になってきました!」とのこと。

5か月~10か月
「すっかり体調がよくなり、体力も元通りです。」と笑顔で口にされた。
今後、仕事復帰も考えているとのことで、月経前症候群(PMS)の対策や忙しくなる際の食事の作り置きなどをアドバイスした。
アドバイス後は、しっかりと実践し、自分に合うものは生活に定着させるなどし、かなり努力されていたのが印象的であった。

 

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投稿者: 医療法人社団一友会

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