クリニックニュース

2025.01.20更新

【認知症の種類】
 認知症にはいくつかの種類がありますが日本人に多いのは「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」です。
「脳血管性認知症」とは、脳梗塞や脳出血などが原因で、脳の機能が低下し、脳内の神経組織が壊れて認知症の症状が現れるものです。完全に血管が詰まって
いなくても、動脈硬化が進むと血流の流れが極端に悪くなり、脳の機能が低下して認知症になることもあります。
「アルツハイマー型認知症」では、アセチルコリンという神経伝達物質が減少することで脳内の情報伝達がうまくいかない状態で起こるとされています。その原因は明らかではありませんが、βアミロイドタンパクやタウタンパクといわれるものが関係し、神経細胞が障害され、脳が萎縮することによって発症すると言われています。
 この他、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症などがあり、それぞれ脳内に特徴的な障害や萎縮ができていることが明らかになりつつあります。

認知症

【脳を鍛える栄養成分と食品】
認知症を予防・改善するためには
①細胞膜の強化  ②脂質代謝の活性化   ③神経組織の正常化
④血流の改善   ⑤細胞間の情報伝達向上 ⑥脳萎縮抑制/抗酸化
⑦脳内ホルモンバランスの調整       ⑧リラックス効果  
等の効果が期待できる栄養成分を摂取することが必要です。その食品群は…

・レシチン…大豆製品、卵黄、胡麻、うなぎ、小麦胚芽、チーズ、レバー、緑黄色野菜(人参、ブロッコリー、ピーマンなど)、酵母
・DHA/EPA…マグロ、鮭、タラ、ブリ、ハマチ、ウナギ、青背の魚(イワシ、ニシン、サンマ、アジ)
・糖鎖…きのこ類、ツバメの巣、藻類、亜麻、サメ軟骨など
・GABA…発芽玄米、トマト、ナス、小魚、納豆、味噌、漬物
・各種ミネラル…海藻類、大豆製品、あさり、発芽玄米、切干大根、ナッツ類
・ビタミンB群…豚肉、レバー、発芽玄米、青背の魚、マグロ、カツオ、きのこ類
・ビタミンC…ブロッコリー、小松菜、ほうれん草、レモン、いちご、芋類

※サプリメントでは、不足している栄養素(ビタミンミネラル類)を補いながら、リゾレシチン、イチョウ葉エキス、糖鎖等の摂取がお勧めです。

 

【今日からできる!脳を鍛えるトレーニング法】
1.簡単な計算をする…買い物の時に暗算する、車のナンバープレートを見て一桁の暗算をするなど実行しましょう。暗算力が向上し、脳を鍛えることができます。
2.物語を話す…昔話や童話などを読み、その内容を何も見ないで話しましょう。記憶力や表現力の向上に繋がります。これは実際にアルツハイマー病の治療にも使われています。
3.五感を刺激する…新聞や雑誌を声に出して読む、耳栓をして歩く、目を閉じて食事やお風呂に入ってみるなど、五感を刺激する習慣を行います。脳の様々な分野を意識して使うことは賢い脳を作ります。
4.利き手と逆の手を使う…左手で食事をする、左手で文字を書くなど、
普段とは逆の手を使ってみましょう。前頭前野を活性化させること
ができるので、認知機能の低下防止に繋がります。
5.日記を書く…その日一日の出来事を思い出して要約し日記に書いてみましょう。振り返る習慣は同じミスを繰り返し行ってしまう人に有効です。また表現力もアップします。
6.趣味を持つ…好きなこと、興味のあることを生活の中に取り入れ、趣味として継続しましょう。旅行でも書道でもカラオケでも編み物でも陶芸でも…何でも構いませんが、楽しいと感じるひとときを自ら作ることが脳のアンチエイジングに役立ちます。
7.運動を生活の中に…運動を習慣にすることは、血液循環を促し脳内細胞を活性化させます。まずは散歩やラジオ体操などを始めましょう。スポーツジムに通うこともお勧めです。
8.大声で笑う習慣を…笑いの健康法があるように、笑うことは免疫力を強化し横隔膜や腹筋を鍛え血液循環にも効果があります。普段から声を出して笑うように心がけましょう。
9.異性との交流を楽しむ…同性だけでなく異性との交流を持つことは、若々しい脳を保つ特効薬となり生き甲斐にも繋がります。自然に身だしなみを整える習慣がつき、お洒落にも関心が深くなります。同好会やサークルなどに参加して交流を深めましょう。

 

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュースVol.12掲載記事

 

 

 

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