心療内科の疾患について
精神的な病は、薬で一時的に症状の緩和や抑制、麻痺させることはできますが、対処療法にすぎません。精神状態を一時的にコントロールすることは可能ですが、薬は毒物や劇物の範疇に入る化学物質で、薬では根本的に「病気」を克服することはできません。
当院では、基本的に薬を使った治療は行わず、生活習慣や食生活の見直しと、不足している栄養素を補完することで体質改善を行い、自然治癒力に働きかけて治療する細胞(膜)強化栄養療法を行っています。
現在、薬を服用中の方は、不足している栄養素を補完しながら徐々に「減薬」し、最終的に薬の服用を「ゼロ」にしていきます。また、ご自身で体調の変化に合わせて必要な栄養素を補完する知識を身に付けていただいています。病気を克服した後も、心身の変化に応じて、自分で体調をコントロールすることができます。
病院に通うほどではないが、精神的に何らかの異変を感じ、体調不良でお悩みの方は、お気軽にご来院いただき一緒に今の状態を克服していきましょう。
うつ病
「病的な落ち込み」が特徴で、病理学的な研究の成果から、脳に生理学的な変化が起こっていることがわかっています。
ブログ掲載「五月病」2017.04.08
【主な症状】
精神症状
抑鬱気分、気分の日内変動(朝に悪くなる傾向)、悲哀、絶望感、不安、焦燥、苦悶感、自殺企図、妄想(心気妄想、罪業妄想、微少妄想)など
身体症状
睡眠障害(早朝覚醒、寝付きの悪さ、あるいは過眠)、食欲不振、吐き気や腹痛、下痢などの消化器症状、全身倦怠感や疲労感、過呼吸、頻脈、心悸亢進など
ほかに自律神経や内分泌系の症状である、頻尿、口渇、発汗、めまい、便秘、月経不順などが現れることもあります。
【治療法】
うつ病はセロトニンをはじめとする脳内伝達物質のアンバランスによって発生します。細胞(膜)強化栄養療法で、セロトニン・GABA・ノルアドレナリンといった脳内伝達物質の放出を促し、バランスを整えることで改善を図ります。
当院を受診する方がとても多い病気のひとつです。毎日、多くの薬を飲むことに疲れ、副作用に悩んでいる方も珍しくありません。多くの患者さまは細胞(膜)強化栄養療法を受けてから2週間程度で症状改善の兆しが現れ、3ヶ月後には身体が楽になるなどの体感をされています。減薬は状態を診ながら2ヶ月程度で1~2種類程度に減らせる場合が多く、断薬までの期間は5ヶ月から数年まで個人差があります。
自律神経失調症
自律神経機能失調に基づく一連の病状が含まれます。さまざまな身体的愁訴を持っていながら、それに見合う器質的変化がなく、原因は不明です。
ブログ掲載「季節の変わり目にご用心~自律神経を整えましょう」2018.04.16
http://www.natural-c.com/blog/2018/04/post-134-585425.html
ブログ掲載「自律神経って何?」2019.09.21
【主な症状】
自律神経失調症の症状は自覚的なものが多く、内容も多彩です。頭痛・めまい・疲労感・不眠・ふるえ・四肢冷感・発汗異常・動悸・息切れ・胸部圧迫感・胸痛・食欲不振・胃部膨満感・便秘・下痢・幻聴・幻覚などがあります。また関連症例には、心臓神経症、胃腸神経症、呼吸神経症などもあります。
【治療法】
細胞(膜)強化栄養療法により、自律神経の両輪となっている交感神経と副交感神経のバランスを調整すると共に、性ホルモンの調整により症状を改善していきます。
多量の薬による副作用、減薬による離脱症状で悩んでいる患者さまも多く来院されています。症状がある程度改善するには、食事療法による効果には時間がかかりますが、細胞(膜)強化栄養療法を採り入れることで1ヶ月から3ヶ月で症状が緩和し安定してきます。減薬は離脱症状が起きないように、PRA毛髪分析で慎重に状態を見極めながら、時間をかけて行っていくことが基本です。
発達障害
広汎性発達障害(自閉症・アスベルガー症候群・広汎性発達障害・レット障害・小児期崩壊性障害)、学習障害(識字障害・書字表出障害・算数障害など)、注意欠陥/多動性障害(不注意優勢型・多動型-衝動性優勢型・混合型)などを総称したものです。脳の機能に何らかの不全があるために起こり、ほとんどは低年齢で発症しますが、知能に影響しない障害もあり、社会に出てから自覚されるケースもあります。
ブログ掲載「発達障害における食事療法について」2019.01.29
http://www.natural-c.com/blog/2019/01/post-163-659817.html
ブログ掲載「ADHD」2018.10.22
http://www.natural-c.com/blog/2018/10/adhd-2-604603.html
ブログ掲載「成人期のADHD」2019.03.2
【主な症状】
社会性や、コミュニケーション能力に困難が生じる自閉症。注意力散漫と多動性が共存するもの、注意力散漫が目立つもの、 多動性が目立つものの3つの型があるADHD(注意欠陥多動性障害)。知能指数intelligence quotient(IQ)が90以上ありながら、学習に対する中枢神経機能が障害されているLD(Learning Disorders,Learning Disabilities:学習障害)。他人の気持ちや感情を理解できないため、場の空気を読めずに独断的な言葉が多く、強いこだわりを持つアスペルガー症候群などがあります。
【治療法】
遺伝的な要因と環境的な要因が複雑に絡み合って発症するとみられており、環境的な要因に食生活が挙げられます。当院では栄養学的なアプローチでの治療を行っており、自閉症の方には、神経伝達物質の分泌を促進して脳内ホルモンを調整し、神経組織を柔軟に改善しながら有害重金属の排泄も促していきます。
薬という化学物質をお子さまに与えることに抵抗や不安をお持ちのお母さまが、当院にたくさんご来院されています。PRA毛髪分析で脳に不足している栄養素を的確に判定して補完し、脳内の神経細胞を賦活させることで、神経伝達物質やホルモンバランスを整え、生体機能を活性化させることで、発達障害が改善するケースは珍しくありません。また、カゼイン(乳タンパク)やグルテン(小麦タンパク)の不耐を調べ、腸内環境を整えることも有効です。