クリニックニュース

2024.06.20更新

グルテンとは、小麦に多く含まれるたんぱく質の一種ですが、粘り気や弾力を与える特長があります。麺類やパンの生地に含まれており、私たちが日常的に食している食べ物の中にごく普通に存在しています。
アメリカではグルテンは強い中毒性があるとして問題視されており、呼吸器障害、胃腸の不調、慢性的なイライラや頭痛、またうつ病に発展する場合もあるとしています。またグルテンは血糖値を急激に上昇させるので、血管を傷つけたり、脂肪をため込みやすい体質に招くなど、様々な症状を誘発させる危険があることが報告されています。
グルテンを慢性的に摂取していると、グルテン中の「グリアジン」という成分に過剰に反応し、腹部の膨張感や消化不良を起こしたり、腸にガスが溜まり、腸の炎症を起こすことがあります。これを「グルテン過敏症」と言いますが、重度の場合には「セリアック病」を発症し、グルテンにより小腸がダメージを受け、栄養が吸収できなくなる深刻な病に発展する恐れがあります。グルテン過敏症は無自覚症状も多く、消化に問題がなくても、肌荒れや慢性的な無気力感、慢性疲労、下痢や便秘、集中力や体力の低下、生理不順、不妊症、喘息、口内炎、関節痛など、様々な症状が起きると言われています。
乳酸菌やオリゴ糖、乳酸菌生産物質、食物繊維などを摂っても、なかなか腸の調子が良くならない場合には、グルテンによる腸の炎症を疑ってみる必要があるかもしれません。
ドイツやスイスでは、焼きたての柔らかい白いパンは「腸でだんごのようにこびりつく」と言われ、体に悪いものとされています。特に市販のパン類を主食にしている方は注意が必要です。トランス脂肪酸たっぷりの植物性油脂、ショートニング、マーガリンや糖類、イーストフードなど危険度の高い食品添加物もふんだんに使われています。
また、現在の小麦粉に使われる品種は、大量生産を目的とし、交配、異種交配、遺伝子移入が重ねられ、小麦に含まれるたんぱく質グルテンの構造が変化し、グルテン過敏症やセリアック病の発症率が多くなっていることが判明しています。
自分の体に不調を感じた時、食生活を見直し、小麦食(サンドイッチや菓子パン、ハンバーガー、ピザ、パスタ、うどん等)を主食としていた場合には、米食(玄米や発芽玄米がお勧め)に変更し、バランスの取れた和定食を基本として食養生とすることをお勧めします。

 

ナチュラルクリニック代々木     ※クリニックニュース Vol.8 掲載記事

2024.06.10更新

【何】ストレスって一体何?

現代社会は「ストレス社会」とい言われています。経済の成長が情報化社会を生みましたが、マスメディアを通じた膨大な情報が氾濫し、逆に私たちにストレスを与える結果となっているのも事実です。また昔では考えられなかったストレス…家庭や職場でコンピュータを使用することで起こる「テクノストレス」と称されるストレスも誕生しています。
では、ストレスとは一体何でしょうか? 私たちの心をゴムボールに例えて探ってみましょう。ゴムボールは外側から加わる力(刺激)によってへこみますが、通常は跳ね返す力を持っています。また空気がパンパンに詰まっていれば、少しの力ではへこみません。この外側からの刺激のことを「ストレッサー」と言いますが、回復力や対応力が備わっていれば、ゴムボールは元の状態のまま維持できるのです。ところが、跳ね返す力が弱くなっていたり、加わる力が継続的に続いたり、また予想以上に大きな力が加わった時には、元に戻せず「へこんだ状態」になってしまいます。この状態を「ストレス状態」と言い、この状態が長く続くと、受けたショックをやわらげようとして、私たちの体内では様々な変化が起こり、ひいては体に悪影響を及ぼす結果となるのです。また、ボールの種類によって生じる「へこみ方」が違うように、同じストレッサーを受けても、人によって感じるストレス度は違います。つまり、ストレスの度合いは個人差があると言えます。

<ストレスの種類>

ストレス

ストレスに耐えられる力を「ストレス耐性」と言いますが、このストレス耐性が強いか弱いかによって体に影響を及ぼす度合いが異なります。ストレス耐性が強い人は、大きなストレッサーがかかっても、それを良い刺激として捉え、柔軟に対応することができます。
反対に、ストレス耐性が弱い人は、このストレッサーを上手に処理することができずにダメージを受け、体に悪影響を及ぼす結果につながるのです。しかし、ストレス全てが私たちにとって有害なものとは限りません。適度なストレスはむしろはつらつと生きるためのエネルギー源とも言えるのです。またストレスがゼロであっても、人間の体や心は対応手段が育たずに防御機能(免疫力)が低下し、少しのストレスでも大きなダメージにつながる、つまりストレス耐性がゼロに等しくなるのです。毎日の生活に張りをもたせ、ほどよい緊張感があるからこそ、体の免疫力が活性化し、体と心のバランスを正常に保つことができるのです。
 大切なことは、自分にとってのストレスが何かということを具体的に自覚し、うまくストレスと付き合うようにすることです。そして自分に合ったストレス発散手段を見つけ出すことが「自分で自分をストレスから守る」最善の手段となるのです。

【聴】第1秘訣 音楽で癒しを(聴いてリラックス)

BGMという言葉があるように、私たちの日常には 様々な音楽が流れています。私たちの生活には音楽は欠くことのできないものですが、癒しの音楽とはどういうものでしょうか。実は、音楽には人間の精神を安定させる周波数があります。人間の生体リズムと自然界には1/f(周波数)というゆらぎがあり、このゆらぎが脳波にα波を発生させます。脳波は精神状態によっても異なりますが、1/fのゆらぎがある音楽が脳にα波を出し、リラックスした気持ちにさせる効果があります。

【脳波の種類】 δ(デルタ)波……熟睡している時の脳波
        θ(シータ)波……浅い眠りの時(うたた寝)の脳波
        α(アルファ)波…リラックスしている時の脳波
        γ(ガンマ)波……怒りや興奮している時の脳波

【1/fゆらぎの波長】心臓の鼓動、川や渓流のせせらぎ、入江のさざ波、風の音や雨の音、虫の鳴き声、クラッシック音楽等…

1/fの波長を活用した「癒し系専門の音楽」も数多く出回っています。選び方の基準として、今の自分の心境と同調できる音楽を選ぶこと、そして聴きたい曲を見つけ、聴きたい時に聴くことが大切です。
但し自分の感情によっては、癒し系の音楽よりも激しいテンポ、軽快なリズムの音楽がストレス発散に繋がるという場合もあります。例えば、落ち込んでいる時は悲しい音楽から次第に楽しい音楽、陽気な音楽に変えていく、逆に興奮している時には、アップテンポでにぎやかな音楽から、段々とスローテンポの穏やかな音楽に変えるというのも一つの方法です。他にも過去の思い出に強く結びついた音楽を聴くというのも癒しに有効です。心が気持ちいいと感じる曲、また自分の気持ちが音楽と一体化して表に出せるような曲を見つけ出し、貴方だけの特別なBGMを作ってみましょう。

音符

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュースVol.7 掲載記事

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