クリニックニュース

2026.06.20更新

 体内で起こる生体反応は、全て「酵素」によって担われています。酵素とは体内のあらゆる化学反応に対して触媒として機能するたんぱく質のことです。酵素の役割を判り易く解説するために、私たちの体を「工場」に例えてみましょう。酵素は毎日休むことなく働いてくれる「従業員」。私たちが口にする食べ物は、工場に届く「資材」とします。資材が届いた時に、それを荷解きする従業員A、その資材を使って新しい物を生み出したり、工場内を補修する従業員Bが存在し、私たちの体は成り立っているのです。体内酵素は、その仕事によって「消化酵素(従業員A)」と「代謝酵素(従業員B)」の2つに分類されます。工場に届く荷物(食べ物)を荷解き(分解)する役割である「消化酵素」と、体内にある資材(栄養素)を使って、作業(修復・再生などの体作り)をする役割が「代謝酵素」です。どちらも生命の維持活動にはなくてはならない存在で、そのバランスが大切となります。
 私たちの体の中で作られる「代謝酵素」と「消化酵素」。その他にも「食物酵素」があり、消化酵素や代謝酵素が不足した場合には、食物酵素から補う必要があります。食べ物が消化され、体内に吸収されるまでの一連の消化プロセスには、多くの「消化酵素」が必要です。食べ物に含まれる栄養素には、体内に吸収しづらい形のものもありますが、消化酵素は栄養素を分解し、体内に吸収しやすい形に変えます。消化吸収により栄養素を確保しないと生命は維持できないので、身体は代謝酵素よりも消化酵素を作ることを優先します。本来酵素は、消化だけではなく、代謝により多く使われるべきですが、現代人の食生活は食品による「食物酵素」の含まれていない加熱した食べ物が多く、その大切な酵素が、消化にばかり使われてしまう傾向にあります。それに加え、加齢やストレスにより体内の酵素分泌は減少しています。

【消化酵素の仕組み】
私たち人間は、身体の働きを維持するために、毎日食べ物を摂取しています。しかし口に入れた食べ物は、そのままでは分子が大きすぎて、身体の中に摂り込むことができません。食べ物が栄養として身体の各組織に運ばれるためには、胃や腸などの消化器官によって分解し、返還される→「消化」消化されたものが血液やリンパ液中に摂り込まれる→「吸収」という過程を辿ります。口から入るものは口~食道~胃~小腸~大腸などで摂り入れられ、老廃物は尿や便となり体外に排出されます。

【口=咀嚼】口から摂り入れられた食べ物は、歯によって噛み砕かれ、唾液に含まれる「アミラーゼ」という酵素がデンプン(糖質)を麦芽糖に分解します。食べ物を良く噛んで食べることで、唾液の分泌を促すことが可能となります。

【胃=消化】食道を通り、胃に食べ物が入ると胃壁から胃液が分泌されます。胃液には「ペプシン」というたんぱく質分解酵素が含まれ、たんぱく質をペプチドに変換させます。また「胃酸」はカルシウムを水溶液にして小腸での吸収を助ける働きをします。

【膵臓=消化酵素作り】膵臓では膵液(消化酵素)が作られます。膵液には5種類の酵素が含まれ、デンプンやたんぱく質、脂質を分解して消化します。

【小腸=消化・吸収】3種類の酵素を含む腸液が分泌され、最終の消化活動を担います。
 デンプン→ブドウ糖 たんぱく質→アミノ酸 脂質→脂肪酸、グリセリン

 吸収された栄養分は、腸の毛細血管やリンパ管の経路を通り全身に送られます。

【大腸=便を作る】主に水分を吸収し便を作ります。現代人の食生活では、食物酵素が少ないため、体内にある消化酵素がフル稼働している状態にあります。酵素を多く含む食品としては、生野菜や果物、発酵食品が挙げられますが、酵素は熱に弱く、加熱すると酵素の量が減ってしまいます。酵素系のサプリメントなどを補助として使って、体内酵素を代謝酵素に回せるようにすることが、とても大切です。

消化酵素

 ナチュラルクリニック代々木   ※クリニックニュース Vol.39 掲載記事

 

                 

2026.06.10更新

 健康な生活を送るためには、私たちの体の機能や精神状態を制御している「脳」の部分が重要となります。病気の原因として9割近くが、何らかのストレスによるものだという発表もありますが、ストレスがかかると、脳内ではそれに対抗しようとして、様々な指令を行い続けます。人間の体には、環境が変化しても脈拍や血圧、体温などを一定に保つ働きが備わっています。生命を維持するための機能調整を行う「自律神経」、ホルモンの分泌を司る「内分泌系」、外部からの異物から体を守る「免疫系」の3つがバランスの良い状態(ホメオスタシス)を保っている必要があり、その指令も「脳」と「腸」がコントロールしています。しかしストレスが加わることで、脳で行う情報処理が忙しくなってしまい、この3つの指令に滞りが生じ、バランスが崩れ、病気を引き起こす要因が生まれてしまうのです。

ホメオスタシス

【神経細胞に着目!】
 ストレスがかかっても、脳の情報伝達がスムーズに行われていれば、ホメオスタシスのバランスは崩れにくいと言えるでしょう。要は脳の情報伝達を行う「神経細胞」の状態が、ストレス耐性と密接に繋がっています。神経細胞は脳全体で千数百億個存在していますが、電気信号を発して情報のやりとりを行っています。一つの神経細胞からは長い「軸索(神経線維)」と木の枝のように分岐した短い「樹状突起(シナプス)」が伸びており、別の神経細胞と繋がり合い、複雑な神経回路を形成しています。このシナプスでは電気信号を一時的に「神経伝達物質」を介し受け渡しされます。一般的に「頭がいい」「頭の回転が速い」「記憶力がいい」というのは、脳内の情報処理能力に比例します。情報能力は情報伝達量でもあり、神経細胞が健康でなければ、多くの情報を処理することはできません。ストレスによって、情報処理が膨大になり、神経細胞にダメージが起きると、傷ついた神経細胞は痩せ細り、多くの情報を流せなくなり、スムーズに指令を出せない状態に陥ります。「神経が細いね」という言葉はまさにこのことであり、物事に対して過敏に反応する状態となり、イライラしたりキレてしまったりといった精神状態が現れます。中でも特に注意が必要なのは化学的ストレッサーです。これは栄養の過不足、酸素の欠乏、薬物、農薬、食品添加物による影響ですが、知らず知らずのうちに神経細胞が弱っていく原因となります。
 では健康な神経細胞を保つにはどうしたらいいのでしょうか。その鍵がK・リゾレシチンとなります。低分子かつ脂溶性であるK・リゾレシチンは、血液脳関門を通過し、神経細胞の膜組織(リン脂質)に働きかけ、神経線維を太くしたり、シナプスを増やして神経細胞そのものを元気にします。更に神経伝達物質アセチルコリンになり、様々な情報を伝える手助けを行います。また、細胞膜の強化を図ることによって、必要な栄養素の吸収を助け、不要な老廃物を排出するといった細胞の活動を活発にします。体に存在する60兆個の細胞に必要な基礎物質でもあるのです。1972年アメリカの健康情報誌「Prevention」に掲載された「レシチンは生か死か 二者択一を決定づけるもの」と明言した医師Bluno Mrcoの言葉は、生命体におけるレシチンの重要性を物語っています。

シナプス

 ナチュラルクリニック代々木   ※クリニックニュース Vol.38 掲載記事

 

2026.05.20更新

 発達障害とは、脳の機能に先天的に何らかの不全があるために起きる障害で、年齢相応の発達が見られなかったり、スキルが獲得できないことで起き、通常は低年齢の発達時期において発症します。発達障害とは①広汎性発達障害(PDD)、②学習障害(LD)、③注意欠陥多動性障害(ADHD)の3つに分類されます。発達障害の原因は未だ判明していませんが、何らかの遺伝的要因と、様々な環境要因とが複雑に影響し合って発症するのではないかと考えられています。環境要因として「食生活の要因」も挙げられるため、当院では栄養学的なアプローチを基軸に指導しています。

発達障害

【発達障害の特長】
- 広汎性発達障害(PDD)-
  自閉症スペクトラム(ASD)や広汎性発達障害に含まれるグループについては、脳機能の障害により、症状が引き起こされると言われています。その理由として、脳内のネットワークの連結機能が上手く働かないために、機能が低下していることが考えられます。脳内の以下の部位に異常が起きたり、働きが弱かったりすると、人の表情や感情が理解できなくなります。
・扁桃体…人の表情を認識し、感情を読み取る部位
・紡錘状回…人の顔を認識する部位
・上側頭溝…人の目や口などの部位の動きを認識する部位
・前頭葉…ミラーニューロンという神経があり、人に対する「共感」の感情に関わる部位
・小脳…平衡感覚や強調運動に関わるが、感情や認知にも影響を与える部位
 この他、脳内物質に異常があるという報告があります。オキシトシンやセロトニン、血中グルタミン酸の異常があるといった研究報告があります。

- 学習障害(LD)-
  学習障害の症状を引き起こす脳機能障害としては、中枢神経のトラブルが挙げられます。脳は情報処理や記憶を担っている器官であり、文字を書いたり計算をしたりといった学習には、これらの働きが重要です。中枢神経は脳や脊髄、体の様々な部位に働きを指令していますが、このトラブルが学習の困難を引き起こすとも考えられています。
 ・読字障害(ディスレクシア)…読みの困難
 ・書字表出障害(ディスグラフィア)…書きの困難
 ・算数障害(ディスカリキュリア)…算数、推論の困難
苦手分野以外の知的能力に問題が見られないケースが多く、学習障害は発達障害の中でも判断が難しくなっています。

- 注意欠陥多動性障害(ADHD)-
  注意欠陥多動性障害は、複数の関連遺伝子を素因とし、特有の脳機能の偏りを引き起こして、症状に繋がるのではないかと言われています。近年の研究から、ADHDの人は行動をコントールしている前頭前野の働きに偏りがあるのではないかと考えられています。前頭葉は物事を整理したり論理的に考える働きを担い、注意を持続させたり行動のコントロールを行います。前頭葉が働くためには、神経伝達物質のドーパミンが必要ですが、ADHDの場合、このドーパミンやノルアドレナリンが不足気味で神経伝達物質の機能が十分に発揮されないために「多動」「衝動」「不注意」の3つの特長が現れます。前頭葉の働きが弱く思考が妨げられると、五感からの刺激を敏感に感じ取ってしまい、感覚を過剰に感じてしまう傾向にあります。

発達障害は、医学的には脳機能障害に分類されます。

 

【発達障害における栄養学的アプローチ】
 発達障害は脳機能障害であり、何らかの複合的な要因で脳内の働きに障害が現れて発症します。先天的な要因も複雑に絡んでいますが、脳に不足している栄養素を的確に補完し、脳内の神経細胞を賦活させ、神経伝達物質やホルモンバランスを整えながら、生体機能の活性化を図ったことで改善されたケースは沢山あります。発達障害の「療育」の中には「食育」もそのひとつとして考えられています。

 

① PRA毛髪検査から不足している栄養素を確認し、その補完と食生活を改める。
  ⇒ 体の様々な状態や傾向を数値で捉えることができる検診システムです。内臓系、精神系、脳神経系、ストレスや自律神経、栄養素の過不足まで判定可能です。発達障害の場合には、カゼインやグルテンの不耐を調べることにより、その影響の度合いも確認します。

 

② 食事指導と併せて必要なサプリメントを摂取する。
  ⇒ <ポイント№1>脳内環境を整える
脳の神経細胞に栄養を与え、神経伝達物質であるアセチルコリンの材料となるK・リゾレシチン(リン脂質)を補うことにより、脳内神経の環境を整えます。摂取15分後から脳内のドーパミンの集積やアルファ波が発生するので、集中力や記憶力が向上したり、頭が冴える、多幸感が現れるなどの体感があり、即効性が期待できます。また細胞間の情報ネットワークを司る糖鎖、神経の興奮を鎮めたり気持ちを落ち着かせるGABA、脳内の血流を改善させるDHA/EPAなどが有効です。

 

  ⇒ <ポイント№2>腸内環境を整える
腸内環境のバランスが崩れ、悪玉菌が優勢になった場合、腸内には悪玉菌による多数の有害物質が発生します。それらの有害物質が腸壁を通って血管に侵入し、全身をめぐり脳に届き、多大なダメージを受けることになります。発達障害の方の多くが、腸内環境が悪いケースが多く、食生活の改善と共に乳酸菌や乳酸菌生産物質などの腸内を改善する栄養素を補完することが有効です。

 

③ カゼイン、グルテンの除去
  ⇒ <カゼイン除去の必要性>
発達障害の要因として、乳製品に含まれるカゼイン(たんぱく質)が未消化のまま血中に入り、脳に到達して脳内の受容体であるレセプターと結合することで「カゾモルフィン」という麻薬様物質に変化することが判明しています。これが原因物質となり、うつ、適応障害、広汎性発達障害、自閉症、アスペルガ―症候群、ADHD、統合失調症などの精神疾患が引き起こされるケースが、世界中で報告さ
れています。

 

  ⇒ <グルテン除去の必要性>
小麦に含まれるグルテン(たんぱく質)は、粘り気や弾力を与える特長があり、麺類やパンの生地に含まれ、私たちが日常的に食する食べ物の中に存在しています。グルテンは強い中毒性があることが問題視されており、慢性的に摂取していると、グルテンの中の「グリアジン」という成分に過剰に反応し、腹部の膨張感や消化不良、腸の炎症を引き起こします。重度の場合には「セリアック病」を発
症し、腸内において栄養が吸収できなくなる場合があります。腸内環境を改善するためにも、グルテンを除去することが賢明です。

ナチュラルクリニック代々木   ※クリニックニュース Vol.37 掲載記事

 

 

 

 

2026.05.10更新

他の国、他の民族と比べて、日本人は近視人口が多いと言われています。近視の原因は、親からの遺伝や生まれつきの要素が大きい遺伝的要因が10%、残りの90%は、目の使い方や照明の明るさ、栄養バランスなど、生活習慣が原因と言われています。

【視力の低下を招く習慣】

①スマートフォンやパソコン、タブレットの長時間利用(ブルーライトの影響)
スマートフォンやパソコン、タブレットの液晶画面からは「ブルーライト」という光が発せられています。ブルーライトを長時間浴びることにより、目はダメージを受け、視力低下の原因となります。
⇒ブルーライトをカットする眼鏡や液晶画面に貼るフィルターを利用しましょう。


②スマートフォンやパソコン、テレビなど、長時間近い場所を見続ける
 長時間、同じ場所を見続けていると、目の毛様体筋が緊張したまま、水晶体が厚くなったままの状態となり、ピントを合わせることができず、遠くが見えずらくなります。
⇒1時間に30秒程度、遠くを見て目を休める習慣をつけましょう。外の景色に限らず、室内の5メートル先でも十分です。

 子供達の視力低下の原因として、スマートフォンの普及によるものとする説が有力です。成長段階の子供の視力は、目を酷使することで年齢が低いほど低下しやすく、視力が正常に発達しないこともあります。スマートフォンなどの小さな画面は、眼球の動く範囲を狭め、視力の発達を妨げる原因にもなります。

③姿勢が悪い
 日本人に多い猫背は、視力低下の原因の一つです。姿勢が悪いと、見ているものと目の距離が近くなり、毛様体筋が緊張し続けた状態となります。左右どちらかの目に偏らず、均等に見ることが大切です。寝転がってテレビを見たり、本を読むのも視力低下の原因となります。
  <ものを見る適切な距離>  ・スマートフォン⇒30㎝以上
                ・本を読むとき/字を書くとき⇒30㎝以上
                ・パソコンやテレビ⇒画面の高さの3倍以上 


④眼鏡やコンタクトレンズが合っていない
度数が合っていない眼鏡やコンタクトレンズは、目に大きなストレスをかけ、目が疲れてしまうばかりか、眼精疲労が悪化して、頭痛や肩凝りを引き起こします。また姿勢が悪くなる原因にもなります。またカラ―コンタクトレンズは、酸素を通す能力が低いケースがあるので、目に負担をかけます。
⇒自分の目に合った度数の眼鏡やコンタクトレンズを使いましょう。

⑤部屋が暗い
 夜寝るときに布団の中で、電気を消した状態でスマートフォンを見ることは、明暗の差が激しくなり、目の虹彩筋が常に瞳孔を開閉して、明暗の調節を行わなければならない状態となります。これは急激な視力低下の要因となります。またブルーライトの影響で睡眠障害を引き起こす場合もあります。また暗い部屋で読書をしたり、テレビを観るのも控えましょう。⇒就寝前の1時間前からはスマートフォンやパソコン、タブレットの使用は控えましょう。また、部屋はモニターよりも少し明るくして、明暗の差が余り出ないようにするとよいでしょう。

⑥精神的原因(ストレス)
 「ものが見える」ように目の筋肉を調節しているのは、目と脳をつなぐ自律神経です。そのため、ストレスを受けて自律神経が乱れると、ものが良く見えなくなるなどの視力にも影響が出ます。自律神経は血流全体もコントロールしています。自律神経の乱れによって目の周囲に十分な酸素や栄養が届けられなくなると、目の機能が低下し、視力が落ちてしまいます。子供に多い「心因性視力障害」は家庭や学校、塾通いなどで何かしらストレスを抱えていると、目には異常がないのに見えずらいといった症状が現れる場合があります。これは眼鏡では矯正できないので、ストレスの原因を取り除くことで視力の回復を促します。

⑦偏った食生活、運動不足
 食生活の乱れが健康に良くないことは言うまでもありませんが、目にも悪影響を与え、視力低下の原因となります。目に必要な栄養素は、ビタミンB1、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、アントシアニン、亜鉛、DHA、βカロテン、ルテインなどがあります。特定の栄養を大量に摂取するのではなく、バランス良く栄養を摂取しましょう。またKリゾレシチンは、食事やサプリメントで摂取した栄養素を細胞内に吸収させます。併せて摂取すると賢明です。また、有酸素運動の習慣を採り入れて血流を促すと、疲れ目やドライアイに効果的です。簡単にできるウォーキングを1日20分程度、気持ちよく感じられるペースで続けると、ストレス解消にも繋がり一石二鳥です。

ナチュラルクリニック代々木   ※クリニックニュース Vol.36 掲載記事

2026.04.20更新

【1日10000歩は歩き過ぎ?】
 一昔前は、病気の予防や健康のために1日1万歩を目標にして歩くことがブームになりましたが、最近の研究では、8000歩以上歩いても、健康効果は頭打ちになることが判ってきました。また室内で歩いても骨は強くならず、日光を浴びて歩くことが必要であること、できれば大股で歩き、中強度の活動20分(階段の昇降や早歩きなど)行うことで健康効果が期待できるようです。また1日8000歩でなくても医学的に以下の効果が期待できます。

      8000歩(うち中強度20分)…高血圧、糖尿病など
      7000歩(うち中強度15分)…がん、骨粗そしょう症など
      5000歩(うち中強度5分)……認知症、脳卒中など

 2016年11月14日に厚生労働省が発表した「平成27年国民健康・栄養調査の結果概要」では、成人の1日あたりの平均歩数は男性で7194歩、女性で6227歩であることが判りました。男性は20代がもっとも歩数が多く、30代から50代ではほぼ横ばい、女性は大よそ20代から60代までが同数で70代以上で大きく減る動きを示しています。

 歩数

【自分の歩数や活動量を計ってみる】
歩数の平均値が分かったところで、まずは自分の1日の歩数を知る必要があります。今では歩数計や活動量計も数多くあり、安価で購入できるものもありますので、まずは身につけてみることを検討しましょう。自分の活動量が判ったところで、そこにプラス1000歩を目標にして、1日8000歩を目指してみましょう。

【歩数計・活動量計の種類】
★クリップタイプ…ウエストなどにクリップで留めるシンプルな歩数計です。1000円前後で購入が可能です。

★リストバンドタイプ…少々高価ですが、時計と活動量を併せ持つものが多く、脈拍を持続的に計測したり、睡眠のリズムや心のバランスまでチェックできるものもあります。

★ネックレスタイプ…小型の歩数計をネックストラップにつけてカウントします。また、ポケットやかばんに入れておくタイプもあります。

★スマホを使って…スマホでも歩数計のアプリケーションがありますので、ダウンロードして利用するのも方法です。但し、スマホを携帯して歩かないと、歩数が計れないので、スマホを持ち歩かない方には不向きです。


※何となくウォーキングする…というよりも、「歩数を明確にする」ことで、目標がはっきりして達成感があり、継続するためのきっかけとなります。自分に合った歩数計を選んで、毎日の生活に採り入れてみましょう。

  ナチュラルクリニック代々木   ※クリニックニュース Vol.35 掲載記事

 

2026.04.10更新

【人間の体の約20%はアミノ酸】
 筋肉・内臓・皮膚・爪・毛髪など人の体のいろいろな部分を作るのに欠かせない栄養素である「たんぱく質」は、主としてアミノ酸がたくさんつながったものであり、その種類は約10万種類存在します。人の体の約20%はタンパク質、すなわちアミノ酸でできています。アミノ酸は全ての生物が生きていく上で無くてはならないものです。

【アミノ酸はたんぱく質となって生命を司る】
 たんぱく質の種類は約10万種類におよび、それらは全てたった20種類のアミノ酸でつながってできたものです。たんぱく質は体をつくるだけでなく、体を動かしたり、物事を考えるたりする「生命活動のほとんど」を司っています。たんぱく質の摂取不足は、体力や免疫力の低下の他、肌荒れや貧血、骨粗鬆症なども引き起こします。

【たんぱく質を形作る20種類のアミノ酸】
 必須、非必須、どちらも私たちにとって大切なアミノ酸です。この20種類のアミノ酸全てのバランスを保つことができれば、十分なたんぱく質を生成できますが、1種類でもアミノ酸が不足すると、十分なたんぱく質を形成することが出来なくなり、身体の要求に応じたたんぱく質利用に不備が生じます。

【一つ足りないと全て不足してしまう「桶の理論」】
 桶の理論とは、桶の側板を個々の必須アミノ酸が構成していると考え、足りないアミノ酸が一つでもあると、その一番低い側板から合成されないアミノ酸が捨てられてしまうという理論です。体内に摂取される必須アミノ酸は、それぞれの基準量を満たす必要があり、一つでも足りないものがあると、たんぱく質の合成が効率良く行われません。プロティンスコアやアミノ酸スコアで表示される数字は、各必須アミノ酸の必要基準量に対する含有割合の最小値を示しています。

【1日にたんぱく質はどのくらい必要なの?】
 成人の場合には体重1kgあたり1日に0.8~1.2gのたんぱく質を摂ることが望ましいとされています。例えば体重50kgの人の場合は1日に40~60gのたんぱく質を摂取する必要があります。※実際に食する部分のg数値が、たんぱく質の目安量となります。

アミノ酸

 ナチュラルクリニック代々木   ※クリニックニュース Vol.34 掲載記事

2026.03.20更新

 昔から「笑いは百薬の長」「一笑一若(一回笑うと一つ若返る)」と言われますが、最新の医学研究では、笑いによる驚くべき健康効果が明らかになっています。「笑いと治癒力」の著書であるノーマン・カズンズ氏は、自身が患っていた「膠原病」を、喜劇やコメディーなど面白いものを観賞して「笑い」で治したという闘病記を発表し、アメリカの権威ある医学専門誌に掲載されて話題を呼びました。

【笑うと身体の中がどうなるの?】
① 脳が刺激されて神経に伝わり、神経ペプチドという免疫機能活性ホルモンが分泌される
② 白血球の一つであるリンパ球で、癌細胞や細菌に感染した細胞を死滅させる殺し屋、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化する
③ モルヒネの数倍もの鎮痛作用と快感作用のあるβエンドロフィンなどのホルモンが大量分泌される

【笑いによる3大効果とは】
その1 落ちている免疫機能を正常化する(NK細胞の活性による)
その2 血圧を下げる効果がある(副交感神経が優位になる)
その3 血糖値を下げる効果がある(インスリンを分泌する遺伝子の作用を抑える)

【脳機能が「笑い」と関係している】
 ある調査で、小学生は1日に平均300回笑うが、20歳代から50歳代では平均13回、70歳代になると2回程度しか笑わないという結果が報告されています。人間は年を取るほど笑う回数が減っていく傾向にあることが判明しました。次に「笑いの頻度」と1年後の認知機能の関連」について調査したところ、「ほぼ毎日笑う人」と「ほとんど笑わない人」では後者の方が1年後の認知機能の低下が大きいという結果が発表されてます。笑いが少なくなると「認知症を発症しやすくなる」ということに関係しているようです。作り笑いや頬笑みでも効果はあるということなので、毎日意識して笑う習慣を作りましょう。

【沢山あるぞ!笑いのびっくり効果】
1.笑うと痛みがなくなる
笑うと「脳内麻薬」と言われるβエンドルフィンが分泌され、モルヒネを上回る鎮静・鎮痛効果を発揮します。リウマチ治療研究者の吉野槙一博士の実験によると、リウマチ患者に林家木久扇師匠の落語を聞いた後は全員痛みが楽になり、その効果が3週間持続した人もいたとのこと。
2.笑うと痩せる
爆笑すると、よくお腹が痛くなりますが、笑いは腹筋や横隔膜を激しく上下させるので、かなりの運動量になるのです。目安としては3分ほど笑うと約10kcalの消費になるとか。また笑うと呼吸が活発になり、酸素消費量や血流も増えるので、中性脂肪を燃焼します。
3.笑うと冷えが解消する
東洋医学では「万病一元、血液にあり(あらゆる病因は血液にある)」と言われます。大いに笑って筋肉と横隔膜を存分に動かすと、全身の血の巡りがよくなり、副交感神経が優位になることで手足が温かくなります。
4.笑うと肩凝りが治る
ストレスがあると、交感神経が緊張して血行が悪くなり筋肉も緊張し、肩こりの原因になります。笑うと交感神経の緊張が緩み、副交感神経が優位になるので、心身がリラックスしてストレスが解消され、肩こりの緩和に繋がります。
5.笑うと胃もたれしない
笑うことで腹筋や横隔膜が動いて内臓のマッサージになり、胃腸の血流がアップ。また副交感神経が優位になることで胃酸や唾液の分泌も促進されます。ドイツの哲学者カントも「笑いは消化を助ける。胃酸よりもはるかに効く」という名言を残しています。
6.笑うと傷がなおりやすい
傷口がふさがるのは、傷ついた所にも血液が巡るからです。笑うと血液の抹消循環がよくなるので傷やケガの治りが早くなります。また笑うことで免疫力が上がるので、自然治癒力がアップし、傷口の感染予防にも一役。
7.笑うと美肌になる
笑うと目の周りや頬、口角など顔の表情筋が動くので、血行が促進され、肌の新陳代謝もスムーズに。シミや大人ニキビの予防になり、肌の色ツヤもよくなります。また免疫力が上がるので、アトピー性皮膚炎の治癒力も高まります。
8.笑うと頭が冴える
笑うことで「記憶の中枢」と呼ばれる海馬(新しいことを学習する際に不可欠な大脳の器官)の容量が増えると言われています。また笑うと脳の血流量がアップするため、脳の働きが活性化されます。笑いを理解するためには多くの脳神経細胞を使うため、ボケ防止になるとも言われています。
9.笑いはがんにきく
岡山県の医師・伊丹仁朗博士の実験によると、がん患者に寄席を見せ、その前後に採血をしたところ、がん細胞を殺すNK細胞が、観劇後には活性化していました。笑いだけでがんは治せませんが、がんに負けない免疫力を養う一助になるでしょう。
10.笑えば幸せになれる
「癒しのホルモン」セロトニンの不足は、うつなど心の病の原因になりますが、笑うことで脳幹からセロトニンが放出され精神バランスが整います。また「ハッピーホルモン」の異名を持つβエンドルフィンが血中に分泌され、多幸感がもたらされます。

 ナチュラルクリニック代々木   ※クリニックニュース Vol.33 掲載記事

2026.03.10更新

 「経皮毒」とは、その名の通り「皮膚を経由して入ってくる毒」を指します。主に化粧品やシャンプー、歯磨き粉、洗濯洗剤などの日用品に含まれる有害物質が、皮膚から吸収されてしまい、知らず知らずのうちに体内に蓄積すると考えられています。近年増え続けているアトピー性皮膚炎やアレルギー疾患なども、経皮毒が一因ではないかと指摘されています。
「経皮毒」という言葉は、薬学博士である竹内久米司氏と稲津教久氏が初めて使ったものと言われています。もともと農薬や食品添加物などの口から入ってくる毒は「経口毒」として知られてきましたが、同じように皮膚からも有害物質が侵入してくるという事実は、多くの人に衝撃を与えました。経皮毒は日用品を通して体内に入ってきます。例えばシャンプーやリンス、ボディソープなどの入浴グッズのほか、洗濯洗剤や台所用洗剤、また化粧品や毛染め液、パーマ液、香水、歯磨き粉などが代表的です。
私たちが普段何気なく使っているこれらの製品には、石油由来の合成界面活性剤をはじめとして、まだ人体への安全性がよく分かっていない成分が多数含まれます。それが皮膚を通して体内に入り、さまざまな影響を及ぼす可能性があると考えられているのです。
「皮膚には外界からのバリア機能があるのだから、毒物は吸収されない」という意見もあります。しかし実際は、DDTをはじめとする殺虫剤や、汗によって微量に溶け出した金属イオンなどが皮膚から吸収されることは昔から知られていました。また、そもそも自然界に存在しない石油由来の合成界面活性剤などは、人体にとって想定外の物質のため、皮膚のバリア機能が追いつかないとも言われています。

経皮毒

 

 

【身の回りの化学物質】

私たちの身の回りには化学物質を使った日用品が、こんなに沢山使われています。

経皮毒2

経皮毒は「脂肪に溜まる」と言われています。脂肪の一番多い臓器はなんと「脳」(60%は脂肪でできている)ですが、脳には「血液脳関門」があり、有害物質や細菌などが脳に侵入しないようにするための関所があります。但し、ある種の経皮毒素は脳に到達すると言われ、その結果、免疫を弱めたり、皮膚の炎症やアトピー性皮膚炎の発症、花粉症、気管支喘息、学習障害、多動症や自閉症などを引き起こす恐れがあるのです。

【経皮毒から身を守るために】
①毒素を体外に排出するために、栄養療法を実践する(レシチン、ビタミンミネラル類、糖鎖、アミノ酸など、不足している栄養素を日常的に補完する)。
②適度な運動と睡眠を取り、常に免疫力を高めておく。
③安全に気を遣う…安心できる日用品や化粧品を選び、その使い方を覚える。特に歯磨き粉には注意が必要。
④使い捨てプラスチックよりも陶磁器を使うようにする。
⑤虫よけスプレーならアロマオイルで作りましょう。
⑥食器洗い、洗濯にひと工夫…合成洗剤を多用せず、重曹で代用。柔軟剤代わりにお酢を使ってみましょう。(ボディソープよりも石けんで)

 

ナチュラルクリニック代々木   ※クリニックニュース Vol.32 掲載記事

2026.02.20更新

 

自律神経とは、生命の維持に関わるあらゆる器官の働きをコントロールする神経で、自分の意思とは関係なく、無意識のうちに働いている神経です。私たちが眠っている間も、何かに集中している間も、滞りなく身体の機能が働くのは、自律神経のお蔭なのです。自律神経は循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために24時間働き続けています。胃や腸を動かしたり、血流を整えたり…人間が生きていく上で大切な神経です。
自律神経には2種類あり、主に昼間働く交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経とがあります。

自律神経

 【交感神経と副交感神経】
 この2つの神経がバランスよく働くことで、健康状態を保っています。このバランスが崩れると「自律神経の乱れ」に繋がります。

 

◆交感神経優位<動悸、頭痛、発汗、不眠、頭痛、肩凝り、手足の冷えなど>

・無理をしたり、悩んだり、怒ったり、悲しいことがあったり、イライラしたり…。こういう状況の場合には交感神経が緊張し、優位に傾きます。
・身体へのストレスや心へのストレスによる刺激に対し、自律神経が防御反応として過剰に働き、一方へ傾いてしまいます。
・心拍は早くなり、動悸がしたり、血圧が上昇して、食欲も低下といった状態になります。
・この状態が続くと、粘膜や組織に障害が起きて体調を崩します。
・血流が悪化し、筋肉は硬くなり、コリや痛みも起こしやすくなります。また免疫力が低下して発病しやすい状況が出来上がります。

◆副交感神経優位<だるさ、関節痛、腫れ、発熱、下痢、アレルギーなど>

・身体はバランスを取ろうと副交感神経を優位にしようと働くが、行き過ぎると副交感神経の過剰反応として神経が過敏になり過ぎ、だるさや痛み、腫れや発熱、下痢、せき、アレルギーなどが起こります。

 

【自律神経を整える方法】
 
現代人の不調は、自律神経が関与している場合がほとんどです。副交感神経が十分に働かないことが原因となり、交感神経が常に優位な状態になったり、逆に副交感神経が過剰反応し過ぎて、様々な不定愁訴を招いています。そこで、毎日の生活の中で自律神経を整える方法を紹介します。

<食べ物で自律神経を整えよう>
1. 食物繊維が多い食べ物…玄米、きのこ類、海藻、ごぼう、そば、かぼちゃなどは腸の中をゆっくり進みます。腸の中の食べ物が進む時には副交感神経が優位になります。

2. 酸っぱい物や辛い食べ物…お酢、レモン、唐辛子、わさび、しそ、梅干しなどの酸っぱい食べ物は、副交感神経を優位にします。食べ過ぎは逆効果なので程々に。

3. 発酵食品…味噌、納豆、漬け物、キムチ、ヨーグルト、乳酸菌などの発酵食品は自律神経を整える働きがあり、また腸内環境も整えてくれるので免疫力アップに繋がります。

4. 水分をとる…水分を摂ることは消化器系を刺激するので自律神経を整えるために効果的な方法です。但し、身体を温めるものがお勧めです。しょうが湯、黒豆茶、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、日本酒など。

※サプリメントならばK・リゾレシチン、DHA/EPA、トリプトファン、ビタミンB群(特 にB3)、GABA、アスタキサンチン、乳酸菌生産物質、ペプチドなど

<お風呂の入り方で自律神経を整えよう>
38~40℃位のややぬるめの温度に、2~3回に分けて入ると効果的(長風呂と熱い風呂は禁物)です。また食後1時間以上たった時で就寝時間の1時間前位が理想的です。

<運動&睡眠で自律神経を整えよう>
自律神経を整えるお勧めの運動は、ウォーキング、軽いジョギング、サイクリング、水泳などです。勝ち負けを争う運動は、ストレスを生む原因となるのでお勧めできません。また日中に身体を動かすことは、適度な身体の疲労感があり、安眠に導きます。運動と早寝早起きを心掛け、規則正しい生活を目指すと自律神経が整います。

 

ナチュラルクリニック代々木   ※クリニックニュース Vol.31 掲載記事

2026.02.10更新

 日本人の食事摂取基準(厚生労働省/2015年版)では、国民健康・栄養調査結果をもとに一般的日本人の食物繊維摂取量が少ないことを考慮し、今後5年間に実現可能な量として成人の食物繊維の目標量を1日19g以上としました。男性では20g以上、女性では18g以上です。しかし、統計によると1日約12g~13g程度が実情です。毎日の健康なお通じのためには1日20g、心筋梗塞による死亡率の低下が観察された研究では1日24g以上と報告されていますので、私たちはもっと積極的に食物繊維を摂る必要があるのです。

【身体に不可欠でありながら摂取量は不足しがち。「第6の栄養素」食物繊維】
 食物繊維とは「人の消化酵素によって消化されない、食物に含まれている難消化性成分」の総称。野菜・果物・豆などの植物、藻類、菌類などに多く含まれています。言い換えると、たんぱく質・脂質・炭水化物などは、消化管の中で消化液の中の酵素によって分解(消化)され、小腸から体の中に吸収されますが、食物繊維はこの消化酵素の作用を受けずに小腸を通過して、大腸まで達する成分です。水に溶けないセルロースやリグニン、水に溶けるペクチンやアルギン酸などの成分があります。さらに消化されにくい性質を持ったデンプン・デキストリン・オリゴ糖などの成分も含まれます。便の体積を増やす材料となると共に、大腸内の腸内細菌に利用され、便秘予防や腸の働きを正常にするだけでなく、体にとって有益な生理機能を持つことが明らかになっています。

食物繊維

【不溶性食物繊維とは】
 不溶性食物繊維の効果は、何といっても腸内環境の改善とデトックス効果です。不溶性食物繊維は水に溶けない食物繊維で、胃や腸で水分を吸収し大きく膨らみます。これにより、便のかさ増しや、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にして便通を促進します。体にとって有毒なダイオキシンなどの物質を排泄するデトックス効果もあります。不溶性食物が多く含まれる食品は、いわゆる「繊維質」な食べ物が多く、よく噛まなければならないものばかりです。食べ過ぎを防ぎ、満腹感を得られやすいというダイエット効果もあります。「便秘解消には食物繊維」と言われることが多いですが、不溶性食物繊維を多く摂ると、場合によっては便が硬く、コロコロになることもあります。たっぷりの水分も一緒に摂るようにしましょう。

【水溶性食物繊維とは】
 水溶性食物繊維は、名前の通り水に溶ける種類の食物繊維です。果物、野菜に多く含まれるペクチンや、昆布やわかめなど海藻類に多く含まれるアルギン酸、生のこんにゃく芋に含まれるグルコマンナンなどが水溶性に分類されます。水溶性食物繊維は水分保持力が強く、水に溶けるとドロドロのゲル状に変化します。この粘性が、ダイエットに効果を発揮します。
炭水化物(糖質)の消化・吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防ぐ効果、コレステロールなどの余分な脂質を吸着し排出するなど、体への吸収を抑制する作用があります。また、腸の粘膜を守る効果、善玉菌を増やす効果もあるため、整腸作用があります。

【食物繊維の働き】
1 .善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を整える。
2. 便の元となり、便量を増やして便秘の予防になる。
3. 糖の吸収速度を抑え、食後の血糖の上昇を緩やかにする。
4. 血中のコレステロールの上昇を抑える。
5. 腸内の有害物質の排出を促進する。

【上手に摂ろう!食物繊維が多い食品と料理】
1つの食品に偏らず、色々な食品を組み合わせて摂るようにしましょう♪

食物繊維

  ナチュラルクリニック代々木   ※クリニックニュース Vol.30 掲載記事

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