クリニックニュース

2017.10.16更新

昔から食にまつわる「医者いらず」の言葉があります。

・「腹八分目に医者いらず」
腹八分にする事で、消化器官への負担を軽減し、成人病予防や未消化物による腸内環境の悪化を防ぎ、万病予防に繋がります。

・「柿は医者いらず」
柿に限らず、実りの秋には様々な実が色づき、食べ物が豊富で気候も穏やか、病気になる人が軽減するという秋の過ごしやすさを表した言葉です。柿にはビタミンA・Cが豊富な上、二日酔い改善になるアルコールを分解する(タンニン)と、利尿作用のある(カリウム)も豊富に含まれています。しかし、食べ過ぎると胃石や下痢、便秘の原因になるので、食べ過ぎには注意しましょう。

・「サンマが出ると按摩がひっこむ」
秋になると身体によい食材が多くなり、病人が減るという例えです。また、(サンマ)と(按摩)の語呂合わせの洒落にもなっています。

・「大根おろしは医者いらず」
大根をおろした時の辛み成分「イソチオシアナート」はワサビなどの辛み成分にも含まれ、免疫力アップ、癌細胞の抑制、消化吸収を助ける等の効能があります。皮の部分に近い所に含まれているので、皮は薄くむくと良いでしょう。更にでんぷんを分解する消化酵素の「ジアスターゼ」やビタミンⅭを含んでいますが、ビタミンⅭは時間と共に減少するので、食べる直前に擦り下ろすのがお勧めです。

・「梅はその日の難逃れ」
梅に含まれるクエン酸は、疲労回復や殺菌効果があり、昔から病気の予防に使用されてきました。更に梅干しは整腸作用や血流改善にも効果的です。梅を勧めた格言に、こんな過激なものもあります。「医者を殺すにゃ刃物はいらぬ朝昼晩と梅を食え」

これも梅を朝昼晩と摂る事は医者が不要になるほど健康に良いと言っているのですが、梅干しには塩分が多く含まれている為、食べ過ぎには注意しましょう。

・「味噌は医者いらず」
飛鳥時代に中国から伝来した味噌は、昔は高級品で薬やおかずとして扱われてきました。大豆を発酵して作られた味噌は、炒ったものや煮た大豆より消化に優れ、タンパク質の吸収にも優れてる他、腸内環境改善にも繋がる優れた食品です。朝には代謝を促進する「赤味噌」、夜は精神安定作用のあるGABAを多く含む「白味噌」を摂ると安眠効果やストレス軽減に繋がると言われています。

・「朝茶は七里帰っても飲め」
「朝茶はその日の難逃れ(あさちゃはそのひのなんのがれ)」、「朝茶に別れるな」とも言うように、朝のお茶は一日の災難を除いてくれると言われ、朝茶を飲むのを忘れて外出してしまったら、たとえ七里という遠い距離であっても戻ってお茶を飲むべきだ、と言われてきました。緑茶にはビタミンⅭやカテキン、カフェイン等が含まれ風邪予防や血糖値と血圧の抑制やコレステロール、活性酸素の減少などが挙げられます。

 

「医者が青くなる」シリーズは沢山あります

・「柿が赤くなると医者が青くなる」

・「蜜柑が黄色くなると医者が青くなる」

・「トマトが赤くなると医者が青くなる」

・「柚子が黄色くなると医者が青くなる」

医者が必要なくなるという意味で使われる事が多く、栄養価の高い食材や季節などから比喩されたものが各地方により多く存在します。

更にこのような格言は日本だけでなく、世界各国でも言われています。

 

フランス
Avec bon pain,bonne chere et bon vin, on peut envoyer promener la medecine.
「美味しいパンとご馳走、それにうまいワインがあれば医者いらず」
これは、食の幸福感を大切にしたフランス人らしい言葉と言えますね。赤ワインには抗酸化作用のあるポリフェノールを含み、1日1杯程度のアルコールは健康にも良いと言われていますが、個人差がある為、ご自身の心と体と相談して摂取する様にしましょう。

イギリス
an apple a day keeps the doctor away
「一日に一個のりんごは医者を遠ざける」

スペイン
「毎日のりんご一個は医者の費用を節約できる」

中国
如果你吃苹果,你不需要医生
「リンゴを食べると医者いらず」

 リンゴにはビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれる他、強い抗酸化作用のある(ケルセチン)が豊富に含まれて免疫力向上から病気の予防に繋がります。世界中で大切にされる果物ですね。

 リンゴ

その他

Feed by measure and defy the physician.
「適度に食べて医者を無視せよ」

Measure is medicine.
「程よさは薬である」

Much meat, much disease.
「食べ物が多ければ病気も多い」

 食物への注意だけではなく、食事の摂取量を抑えて暴飲暴食を控え、胃腸への負担を軽くして未消化物を少なくする事が、腸内環境を良好に保ち健康の秘訣となります。日本では、腹8分目と言いますね。

 逆に、医者が必要となる時期に因んで、注意を促す格言もあります。

・「枇杷が黄色くなると医者が忙しくなる」
びわの色づく初夏にかけて急に病人が増え、医者が繁昌する。という言葉もあります。

 

更にヨーロッパでは食べる時間帯について記述した物もあります。

・「朝のくだものは金、昼は銀、夜は銅」

ここで言われているフルーツの効果とは、エネルギー消費を表しています。果物には果糖やブドウ糖などが多く含まれ、朝に摂取すると身体や脳を活動的な状態にしてくれるので、1日の始まりに摂取するには適していると言えるでしょう。しかも果物には酵素が含まれ、体の排泄や代謝が促進されデトックス作用に繋がります。反対に夜は運動量の低下から代謝が減り、摂取した果物の果糖が脂肪に代わり、体に蓄積され太る要因の他、消化不良の原因となります。これらの事から、果物は朝摂ると良いとされました。

 昔から健康には食が重要視され、様々な言葉として言い伝えられてきました。現在、日本には多くの食が溢れ、好きなものを好きな時に食べられる様になりました。何をいつ、どれくらい摂るのかの選択肢は、個人の意思に掛かってきます。体調が悪くなったと病院へ行く前に、自身の体調をしっかりと把握し、食を見直すことが健康で美味しい人生を送る事に繋がります。「医者いらず」の生活に越したことはないですね!

 

ナチュラルクリニック代々木

 

2017.08.29更新

 本格的な夏を迎え、暑さで寝つきが悪くなるばかりか、夜中に目を覚ましてしまう。熟睡出来ずに翌日は一日中だるくてスッキリしない。そんな経験をされた方も多いと思います。なぜ夏の夜は寝苦しくなるのでしょうか。

寝不足

 「ヒートアイランド現象により夜になっても気温が下がらず暑さから寝苦しくなる」というのは勿論ですが、実は温度よりも湿度が寝苦しさを増す原因となっています。夏は冬に比べもともと湿度が高いのですが、更に睡眠中の発汗により就寝床の湿度が上昇し、皮膚からの汗の蒸発が妨げられる為、身体の熱が放出されずに体温が上昇し眠りを妨げます。仮に入眠しても湿度が高い為、湿気や換気をしようと自然に寝返りが多くなり、睡眠を阻害します。また、眠れたとしても熟睡感が無く、翌朝スッキリしないなんて経験ありませんか。就寝時間の夜22時から翌朝3時までの5時間は「睡眠のゴールデンタイム」と呼ばれ成長ホルモンが最も分泌され細胞の修復が行われる時間帯です。この時間帯に最低でも3時間の睡眠を取っているかが睡眠の質に大きく影響します。睡眠は浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠が交互に訪れますが、特に深い眠りが訪れるのは最初の3時間です。この最初の3時間の睡眠が深ければ熟睡感を得る事が出来るのです。

熱帯夜

 では、どうすれば夏の暑い夜に快適な睡眠を取る事が出来るのでしょうか。

 まず湿度を下げましょう。日中の熱により寝室には熱がこもり湿気も帯びています。特に寝室にクローゼットや押入れがある場合、その中に熱気や湿度が溜まっています。就寝の30分前にはクローゼットや押入れの扉を開け、窓を開けて扇風機を回し換気をして部屋の温度と湿度を下げましょう。それでも暑い日は、その後に窓を閉めて冷房を付けましょう。設定温度は個人差がありますが、人か快適に眠る為には「室温26℃以下 湿度50~60%」と言われています。湿度が高いと体感では暑く感じ易い為、ドライ機能を使い湿度を下げて26℃~28℃の温度で調整しましょう。エアコンを使用の時は、最低でもタイマーを3時間セットし、1番質の良いノンレム睡眠の時間に熟睡出来る様にしましょう。

エアコン

 寝具や寝巻きの素材に注意しましょう。特に日本の高温多湿の夏にピッタリな素材は熱伝導率が良く通気性に優れ、吸水性と放湿性を兼ね備えた天然繊維「麻」です。寝汗も直ぐに吸収し空気中に放出してくれる為サラッとした肌触りで快適な寝心地を保ちます。また、部屋着のまま寝る方も多いと思いますが、寝巻きは寝返りの打ち易さ、吸湿性と吸汗性を考え作られている為、部屋着に比べ睡眠に適したものと言えます。シーツや寝巻きを麻素材の物に変えるだけでも、快適な睡眠が得られるかもしれません。更に寝具や寝巻きはこまめに洗濯し新しい物に変えましょう。人は1晩で大量の汗をかきます。寝具や寝巻きには気が付かなくても大量の汗が含まれ湿気を含み、吸汗性が不十分となります。更に掛け、敷布団も天日干しすると湿度が少なくなり、更に寝心地が良くなるでしょう。

 
就寝前の過ごし方も大切です。パソコンやスマートフォン等のブルーライトは交感神経を刺激し、副交感神経を弱め睡眠を阻害します。睡眠は副交感神経により脈拍が弱まり、体温が低下する事により身体を睡眠状態へ導きます。交感神経が刺激されてしまうと興奮状態が続き、寝つきが悪くなったり、睡眠途中で覚醒したりと睡眠障害を招きます。就寝前の使用は控えた方が良いでしょう。カフェイン等の刺激物も同様です。就寝の3時間前にはカフェインを含む飲料の摂取は控えましょう。また、寝つきが悪いといってアルコールの大量飲酒には注意しましょう。逆に眠りを浅くし短時間で覚醒させて睡眠の質を悪くします。

眠りスマホ

 睡眠には睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が必要です。メラトニは、ケールやバナナ、クルミや大根やニンジンなどの根菜類に含まれています。しかし、食品に含まれるメラトニンの含有量は微量で、睡眠導入に必要な量を満たすには青汁の場合、約10杯以上摂取する必要があります。現実、毎日摂るのは難しい為、サプリメントを用いて補完するかメラトニンの素となるセロトニンの材料トリプトファンを多く含むバナナや豆、卵や豆乳を摂る事がお勧めです。しかし、消化吸収には時間が掛かりセロトニンやメラトニンへの合成は昼間行われるため朝食や昼食にとると良いでしょう。また炭水化物をとると分泌されるインスリンはトリプトファンからセロトニンへの合成を促進してくれるので主食のご飯もしっかり摂りましょう。

 最後に部屋のライトを就寝1時間前には蛍光灯から暖色照明に変えましょう。睡眠時間が近づくにつれて正目を落とすと自然に脳の興奮を鎮め睡眠へと導いてくれます。更にラベンダーなどリラックス効果のあるアロマを焚いたり、ヒーリング音楽を流したりと神経が落ち着く環境作りをしましょう。

アロマ

ナチュラルクリニック代々木

2017.08.29更新

 花粉症と言えば、春のスギやヒノキの花粉を真っ先に思い浮かべますが、この暑い夏にも花粉症はあるんです。
主なものとしては、イネ科のカモガヤやハルガヤ、また、夏の終わり頃からはキク科のヨモギやブタクサ等がみられます。カモガヤやハルガヤは、牧草地や道端などに育成しており、ヨモギやブタクサは道端や河川敷など広域で見られ、繁殖力も強い様です。

カモガヤ

カモガヤ

ぶたくさ

ブタクサ

   花粉以外にも食べ物やダニやペットのフケなど、様々なアレルゲンがあります。

意外と知られていないのが、昆虫アレルゲン。夏から秋にかけてゴキブリやユスリカ、ガ等の昆虫アレルゲンが非常に多くなる様です。ガの羽を覆っている鱗毛(りんもう)や鱗粉(りんぷん)が空中に飛散したり、昆虫の死骸が細かい塵になってハウスダストの成分となったりして、これを吸入すると喘息やアレルギー性鼻炎を引き起こします。ゴキブリは、暖かく、湿度の高い所が好きで、お風呂場や台所など、皆さんがご存じの通り、屋内にも好んで生息しています。特に夏に繁殖し、その死骸やフンが細かいチリになってハウスダストの成分になり、くしゃみ、鼻水等を引き起こします。

カエル

また、生活環境の中には色々な種類の真菌が存在し、その真菌が様々なアレルギーを引き起こします。アレルギーの原因となる真菌は、室内外の空中に存在する空中真菌と、人の皮膚に常在する真菌があります。最近は、気密性の高い住宅が増えたために、カビが発生しやすい環境が多くなっています。空中真菌の胞子は、とても小さく、その多くが下気道まで到達するので、過敏性肺炎や気管支喘息などの誘因にもなります。空中真菌の発生時期は4月~11月で、5~7月の梅雨の頃や9~10月がピークになる様です。

花粉症を発症している患者さんの中には、果物や野菜を食べて口や口唇、のどが痒くなったり、ピリピリ感などのアレルギー症状を起こす事があります。これは口腔アレルギー症候群(OAS)と言われ、花粉と食物に存在する共通のアレルゲンによるアレルギー反応です。
食後15分以内にアレルギー症状が現れ、放置しておくとアナフィラキシーショックを起こす事もあるため、要注意です。食物に単独でアレルギーを起こす事もありますが、花粉症に罹患されている方が合併する事が多い様です。
イネ科花粉症の場合、ナス科食物(ジャガイモ・トマト)、ウリ科(メロン・スイカ)、オレンジ等、ブタクサ花粉症ではキュウリやバナナ、ヨモギ花粉症はセリ科(ニンジン・セロリ)などに対するOASに注意が必要です。

花粉症やハウスダスト、OASなどを出来るだけ抑えるためには、
① アレルゲンを出来るだけ除去、回避したり家の中に持ち込まない様にする、
② ダニや真菌の繁殖を抑えるために室内の温度、湿度に注意する。
③ まめに掃除を行う

など、アレルゲンを出来るだけ回避する手段が最も有効とされていますが、それと併せてご自身の腸内環境を整える事もとても大切です。小腸は免役機能を司る重要な臓器
ですので、日頃から食事やストレス、運動、水分摂取などに気をつけ、善玉菌が元気に過ごせる環境を整える事でアレルギー反応を抑える事も出来ます。

腸さん

原因となる特定のアレルゲンを知るためには、血液検査でIgE抗体を調べる事でわかります。その他に当クリニックでは毛髪検査でアレルギーの傾向性を調べる事も出来ます。
詳しくはお気軽にクリニックまでお問い合わせくださいね。

ナチュラルクリニック代々木

 

 

 

 

 

2017.06.13更新

関東地方も梅雨入りし、じめじめとした日が続いていますが、毎日いかがお過ごしでしょうか?さて皆さん、6月は食育月間ということをご存知ですか?食育基本法は農林水産省によって平成17年6月に制定されました。最近では「食育」という言葉も聞きなれた方が多いと思いますが、そもそも、食育という言葉はいつできたのでしょうか。

 ―食育の始まり―
明治時代、当時医師であり、薬剤師であった石塚左玄が伝統的和食の指導で多くの病を治した実績から、「食は命なり」と提唱しました。そして石塚左玄と共に小説家の村井弦齋が「食育」という言葉を使い始めたとされ、「食養道」を提えた石塚左玄は、「体育も智育も才育も、すべて食育であると認識すべき」と記しています。
また、村井弦齋は新聞連載小説「食道楽」の中で、「 小児には、徳育よりも知育よりも、体育よりも、食育が先。体育、徳育の根源も食育にある」と記しています。

 

食事

とても古くから日本人は食の大切さを理解していたのですね。しかし、戦後に欧米食が普及し、小麦や肉、乳製品を食べる機会が増え、日本の伝統の和食が家庭から少しずつ減っていきました。また、食事内容のみならず、個食や孤食といった家族や人との関わりが減り、私たちの食生活も少しずつ変化していきました。

―日本の伝統食や国菌―
例えば、味噌や醤油のように、日本人の伝統である「発酵食品」に関して言えば、熟成による本来の発酵処理ではなく、アルコールの添加により、時間をかけないで発酵させてある食品が多いのが現在の食の現実です。 

稲 

味噌・醤油だけを捉えると、食品の一つですが、本来は日本の国菌である麹(糀)菌=アスペルギルス・アスペルギルスオリーゼに含まれる酵素が食物の栄養素と反応して、大豆を発酵させて作られるものです。実この麹も、湿度の高い日本の風土により、稲穂が腐敗して出来たものです。

 食品のひとつをとっても、日本の歴史や風土を学ぶことになりますよね。

 また、何よりもその食材を大切に感じ、感謝をして食べれるようになるのではないでしょうか。そして毎回の食事を大切な家族や大切な人と食べる、団らんの時間にすることは温かな心を育む上でもとても大切でしょう。

 ―栄養療法の現場からみた食育―
私自身、毎日患者さんのカウンセリングをする中で、幼少期の食生活や食への興味はとても重要だと感じます。
幼少期に家族や大切な人とご飯を食べることが習慣になっていたり、料理を一緒にした経験などがある患者様は、たとえ大人になり食生活が乱れたとしても、ご自身で食生活を改善することが出来る方が多いです。

 当院の栄養・食事指導は和食が中心です。治療していく中で、たくさんの方が身体に優しい食事、本来の私たちの身体に合う食事に気づき、根本的な改善をされています。

 食育月間ということで、毎日の食、和食について、今一度みなさんの考えるきっかけになれば嬉しいです^^ 

ナチュラルクリニック代々木

2017.06.08更新

鉄は必須ミネラルの一つで全身へ酸素を運ぶヘモグロビンを構成する成分です。ヘモグロビンの量が不足すると身体の各部分へ酸素が行き渡らず酸欠状態となり、頭痛、立ちくらみ、だるさと言った症状いわゆる「貧血」を招きます。女性は月経や出産により多くの血液を失う為、男性に比べて鉄不足のリスクを高めてしまいます。更に鉄不足は貧血だけでなく、異食(氷、土を食べたくなる)や足がつる、爪が反り返る等の症状の他、女性においては不妊症の原因になる事も。現代人の鉄不足が増加している背景には、生活スタイルや食生活の変化が大きく影響していると言われています。

 鉄不足

 【鉄不足の要因】
①炭水化物や加工精製食品の増加
②ダイエット志向により、鉄を含む食品の摂取の減少
③野菜の栽培に有機肥料を使わなくなった事による野菜自体の栄養成分の低下
④胃酸の低下
⑤アルコールの常飲

 現代人はストレスが多く、自律神経の乱れから胃酸の低下やアルコール量の増加、また偏食による食の偏りなど鉄分だけでなく、その他の身体に必要な栄養素の不足が指摘されています。更に困ったことに、鉄分は身体に吸収されにくく食事からの摂取がしにくい栄養素です。不足し易いけれど、しっかりと補完したい鉄分。サプリメントからの摂取も有効ですが、過剰摂取による害も鉄分不足以上に注意が必要です。

 ~鉄の種類~
鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄の2つのタイプが存在します。

 ヘム鉄
ヘム鉄はレバーや赤身の肉、シジミやアサリ等の貝類を始めカツオなどの魚類と、動物性食品に多く含まれています。非ヘム鉄は腸管で吸収される際、食物繊維やタンニンなどにより吸収を阻害され易いのですが、ヘム鉄は鉄ポルフィリンに包まれている事から胃壁や腸管を荒らすことが無い上に、食物繊維による吸収阻害の影響も受けにくいため、非ヘム鉄よりも吸収率が高くなります。更にヘムオキシゲナーゼというヘム代謝に関わる酵素により吸収率が調整され、鉄の過剰摂取になりにくいのが特徴です。

 肉

 非ヘム鉄
日本人は鉄分の多くを、この非ヘム鉄から摂取していると言われています。小松菜やパセリ、枝豆やソラマメなどの豆類、ネギやにんにくなどの香草類など、多くの植物性食品に多く含まれています。ヘム鉄に比べ吸収率が落ちてしまいますが、ビタミンⅭ(有機酸)と一緒に摂取する事で吸収率が高まります。

 ホウレンソウ

 ヘム鉄、非ヘム鉄の両方をバランスよく摂取する事が大切と言えるでしょう。 

~ 簡単に鉄を摂取するには ~

 毎日の生活で、鉄分を意識して摂取するのは難しいのが現実です。しかし、鍋やフライパンを鉄製の物に変えるだけで、手軽に鉄を摂取する事が出来ます。昔の日本では鉄鍋が主流でしたが、今ではテフロン加工の物やアルミ鍋にその座を奪われてしまいました。その背景には、鉄製の調理具はお手入れが少し面倒という点が挙げられます。洗う際は洗剤を使わず、使用後は直ぐに水分を拭き取るか空焚きして油を馴染ませ、錆を予防します。毎回使用後にするお手入れと思うと少し面倒ですね。しかし、鉄鍋でも窒化加工を施した調理具は、普通の鉄鍋よりも錆び難く、扱いやすいのでお勧めです。また新しく鍋を買い替えるのはちょっと。と思われた方には、鉄玉子は如何でしょうか。鉄の塊で、ナスや黒豆の色だしに使用される他、アサリの砂抜きにも使用されます。煮物や汁物、お茶の時に沸かす鍋やヤカンに入れるだけで鉄が水に溶けだし、鉄鍋と同じような効果が期待出来ます。味付け前に取り出さないと玉子が錆びる原因となる為、取扱書を良く読み注意しましょう。1000円前後~と、安価で入手出来、何にでも利用出来る点が良いですね。

 鍋

 ~ 鉄の過剰摂取 ~
しかし、鉄の摂取が過剰になると胃腸障害や色素沈着、更には肝炎や糖尿病を発症するリスクを高めてしまします。鉄の摂取は少な過ぎず、多過ぎず適量を摂取する事が大切です。 

~1日に必要な鉄の摂取量~
成人男性  10mg
成人女性  12mg
妊娠後期・授乳期 20mg

 女性は月経により鉄分の不足が大きくなる時期があります。体調に合わせて、摂取する鉄分の調整をされると良いでしょう。しかし、昔ながらの和食中心の食事を摂っていれば、自然と栄養バランスの取れた食事になります。まずは偏食にならない様に心掛け、お肉・魚・野菜・海藻類などバランスよく摂取しましょう。

 

ナチュラルクリニック代々木

2017.06.01更新

エアコンを使用する季節となり、体の冷えを感じていませんか。冷え症の原因は手足や足先の血液の循環が悪くなることが原因のひとつとされています。冷え症の改善にはまず何よりも体を温める必要があります。冷えと関連してむくみの症状があります。「足は第2の心臓」とも言われ、足の筋肉が弱まると体の冷えやむくみが加速してしまいます。改善の為には運動をして筋肉をつけることが大切です。運動をすることが苦手な方はマッサージがおすすめです。座りっぱなし、立ちっぱなしなど長時間同じ姿勢でいる場合は動くことを意識しましょう。

クーラー 

また食生活の改善も大切です。良質な蛋白質をしっかりと摂りましょう。食べ物は温めて食べるを基本とし体を温める香味野菜(しょうが・ねぎ・にんにく・しその葉など)、血液をサラサラにする(EPA/DHA/青魚のお刺身や亜麻仁油)、血行を良くする(ビタミンE/アボカド・アーモンド・南瓜)を摂りましょう。また、インスタント食品の摂りすぎにも注意が必要です。インスタント食品には、塩分が多く入っています。塩分は細胞の浸透に影響を与え、血管の外に水分を出してしまいますのでむくみの原因になります。塩分は摂りすぎないよう意識しましょう。

入浴も、冷え性の予防に効果があります。夏はついシャワーだけで済ませたくなりますが、お湯につかると足が温まるだけでなく、水圧によって血流もよくなります。お湯のなかで、ふくらはぎを軽くマッサージすると、一層効果が高まります。お湯の温度は低めにし(少しぬるいと感じる程度)、ゆっくりつかりましょう。また、ストレスがたまると自律神経の働きが低下して冷え性を起こしやすくなります。湯船に好みのアロマオイルなどを使用しリラックスするのも良いでしょう。

 

入浴

人間関係などの精神的ストレスや労働などの肉体的ストレス、不規則な生活、睡眠不足などが体温を調節している自律神経を乱し、冷え性の原因にもなっています。また冷えにより腰痛、頭痛、生理不順などの症状や、抑うつ感などの心身の不調を伴うことがあります。

 
体を温める食べ物には具体的に下記のような食材が当てはまります。

 < 野菜類 >
ニンジン、カボチャ、ネギ、山芋、ショウガ、ネギ、ニラ、ニンニク、山椒、かぶなど

< 肉・魚類 >
鶏肉、羊肉、鮭、鯖、タラ、ふぐ、さばなど

< 調味料・香辛料 >
味噌、ニンニク、コショウ、シナモンなど

< 豆類 >
小豆、黒豆、納豆など

< 飲み物 >
しょうが湯、黒豆茶、ほうじ茶、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン
日本酒、紹興酒など

 しょうが

これから夏本番の季節を迎えますが、暑いからといって身体を冷やし過ぎないように気を付けましょう。

 

ナチュラルクリニック代々木

2017.05.24更新

通常、一般的ながん治療としては、手術などの外科的治療や薬物療法(放射線治療、抗ガン剤)が行われますが、副作用を伴ったり、健康な細胞のダメージも大きい事から、もっと人間の自然治癒力に働きかけて、心と身体のバランスを回復させようという療法も行われています。代替療法もその様な概念の一つの分野です。

代替療法とは、病院の一般治療を補ったり、その代わりに行う療法の事です。補完代替療法などとも言われています。
そして、一般の病院での西洋医療と代替療法を組み合わせ、よりよい治療効果を目指していくものを統合医療と言います。

代替療法

 一言で代替療法と言っても、古くからの民間療法もあれば、学会で発表され、医学的裏付け(エビデンス)のあるものや、免疫療法の様な先進医療の分野としての治療もあり、かなり多岐にわたります。

 しかし、日本では、一般の病院で代替療法を勧められる事はまずほとんどありませんので、患者さんやご家族が自主的に情報収集して治療に取り入れるか検討していく事になります。

代替療法

当クリニックでも、がんに有効な栄養療法や、いくつかの治療を行っていますが、今回はその中の高濃度ビタミンC点滴療法をご紹介します。

 点滴

 

高濃度ビタミンC点滴とは・・・

1970年代にノーベル賞受賞者のポーリング博士らが、がん患者にビタミンCの大量投与が有効であると発表しました。そして、2005年にはアメリカ国立衛生研究所が高濃度のビタミンC点滴が、がん細胞に直接働きかける効果があると発表しました。血中のビタミンC濃度を上げる事で直接腫瘍をアタックするという治療です。非常に強力な抗酸化作用を発揮して、大量のフリーラジカルを一掃します。正常な細胞は過酸化水素を中和しますが、がん細胞は中和出来ず、死滅してしまうという性質を利用したものです。

炎症を調整してくれたり、コラーゲンを生成して癌細胞を囲い込んでくれたりする作用もあります。正常な細胞を痛める事はないので、副作用は殆どありません。ビタミンCの性質上、点滴中に喉が渇き易かったり、点滴の初めに多少、血管痛を起こす事がある程度です。

ビタミンC 25~75gを1~2時間かけて点滴で血中に注入します。病状が安定するまでは週2回程度のペースで点滴を行います。 

がん治療では周知されてきたビタミンC点滴ですが、実は美容効果もかなり高いんです。がんをやっつけるメカニズムって、よく考えたらアンチエイジング効果と同じなんですよね。よく知られている通り、ビタミンCには美肌効果もありますし、メラニンの生成を抑制する美白効果やニキビ予防や身体の疲れもとってくれます。

詳細は当クリニックへお問い合わせ下さい。 

ナチュラルクリニック代々木

2017.05.13更新

現代人ではストレスなどにより不足傾向にあるセロトニン。しかし、少し食事や生活を変えるだけで、セロトニンが生成され、働きが活性化されます。

食事 

【栄養面】
セロトニンの材料となるのは下記の食品です。
・トリプトファン …チーズ・鰹・高野豆腐など
・ビタミンB6  …鮭・バナナ・鶏ささみなど
・マグネシウム  …大豆・ナッツ・玄米など
・ナイアシン   …卵・大豆製品・マグロなど

これらの他、トリプトファンが脳内で有効利用されるには、インスリンの働きが必要です。インスリンは糖分の摂取により放出される為、玄米などの糖質も一緒に食べることが大切です。つい時間がなく、パンや麺類、丼ものに偏ってしまう方は、大豆や魚、卵などを含むおかずを多く摂取するよう、心掛けてみて下さいね。

【生活面】
①太陽の光を浴びる 
 …朝日が一番効果的と言われていますが、太陽が出ている間に光を浴びてもOK
②リズミカルな運動をする
 …ウォーキングや軽いジョギング等
③スキンシップする
 …家族やパートナー、大切な人とハグをする等 

親子 

これらと併せ、リラックスする時間を増やしたり、自分にとって楽しい、幸せと感じる時間を増やすことをぜひ意識してみて下さいね^^

 ナチュラルクリニック代々木

2017.05.11更新

皆さんは、しっかりと汗をかいていますか。意外なことに春の汗が一年で一番「臭い汗」と言われています。冬は汗をかく事が少なく、汗腺の機能が低下し易くなります。その為、暖かくなって春に汗をかき始めると、衰えた汗腺から出る汗は、濃度が濃くベトベトの匂いの強い汗となってしまいます。

 汗には『エクリン腺』から出る汗と、『アポクリン腺』から出る汗の2種類があります。エクリン腺は全身に分布していて1平方センチに100個以上もある小さな汗腺で主に体温調節を担い、運動の後や辛いものを食べたときに出ます。

 汗

 エクリン汗の成分は99%が水で、残り1%に塩分や尿素、アンモニアが含まれ匂いは殆ど無いサラサラした汗です。一方アポクリン腺は、わきの下、陰部、おへそ、耳の中、胸などに分布しており、白っぽく、ベタベタした汗が特徴です。この汗にはタンパク質・脂質・糖質・アンモニア・鉄分などが含まれ、これらの成分が常在菌により分解されることで、強い匂いの汗やワキガの様な汗となります。

 アポクリン汗が一般的に臭いと言われる理由は、時間が経つにつれて、アポクリン汗に含まれる成分が雑菌によって分解されるためと言われています。しかしアポクリン腺はもともと、異性を引き付けるフェロモンの役割を果たすものでした。アポクリン腺のある部位が性的な部位に集中しているのも、そのためです。アポクリン腺が決して悪い汗腺と言う訳ではないのですが、エクリン腺が衰えると限られた部位の汗腺から集中して汗が出る為、匂いの強い汗となってしまうのです。

 顔や背中、足の裏など特定の部位に集中して出る汗には注意しましょう。エクリン汗腺が衰えているサインです。体温調節時に出るエクリン汗はサラサラしているのですが、運動不足や生活習慣、食生活の乱れなどの要因から、ベタベタした汗が出る事があります。これが『悪い汗』と言われる汗です。汗腺、身体の体温が上昇すると血液中の水分やミネラルを汗として汲み出しますが、必要なミネラルなどの栄養素は再吸収する必要があります。この再吸収がうまくできなかった汗が様々な成分を含んだベタベタした汗、匂いの強い「悪い汗」となります。この汗はサラサラの汗に比べ蒸発しにくいため匂いを強くする他、老廃物が蓄積し、むくみや冷え、女性では化粧崩れを起こし易くしてしまいます。

 手汗

 改善方法として休眠してしまった汗腺を目覚めさせ、正常に機能させる事が大切です。それには、汗腺を活性化させるトレーニングが効果的です。

 「手足高温浴のやり方」
 手足高温浴の方法は幾つかあり、湯船に四つん這いになったり、湯船に椅子を入れて身体を屈めて行う方法などありますが、疲れない姿勢で簡単に行える方法をご紹介します。

1 湯船に43~44度の熱めのお湯をはり、湯船に腰かけひざ下のみお湯に漬ける
2 お風呂のフタの上に43~44度のお湯を入れた洗面器を置き、ひじ先を漬ける
3 15分~20分ゆっくり漬け温める。(途中、洗面器のお湯が冷めたら熱いお湯に変えて下さい)
4 その後、湯船に水を足し、36度のぬるめのお湯に15分全身を浸します
5 お湯から出たら体の水分を拭き、エアコンの無い部屋で服を着ないまま汗が収まるのを待ちます
6 汗を乾燥させている間、水分補給をして下さい

 フロ

 岩盤浴やサウナにも汗腺を鍛える効果がありますが、「手足高温浴」は自宅で手軽に出来るので御手軽に実践できる為、お勧めです。先ずは2週間続けると、サラサラの汗が出る様になります。汗腺を鍛えて、暑い夏を快適に過ごせる身体づくりをしましょう。

ナチュラルクリニック代々木

2017.05.08更新

よろしくお願いします。

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